竹内まりや
1999-06-02

【収録曲】
全曲作詞作曲 竹内まりや
全曲編曲 山下達郎
プロデュース 山下達郎

1.けんかをやめて ★★★★★
2.明日の私 ★★★★☆
3.マージービートで唄わせて ★★★★☆
4.Forever Friends ★★★★☆
5.恋の嵐 ★★★★☆
6.シングル・アゲイン ★★★★★
7.もう一度 ★★★★★
8.マンハッタン・キス ★★★★★
9.元気を出して ★★★★★
10.本気でオンリーユー(Let's Get Married) ★★★★☆
11.告白 ★★★★☆
12.純愛ラプソディ ★★★★★
13.リンダ ★★★★★
14.家に帰ろう(マイ・スイート・ホーム) ★★★★★
15.駅 ★★★★★

1994年7月25日発売
1999年6月2日再発
ワーナーミュージック・ジャパン
最高位1位 売上302.3万枚
最高位58位 売上2.9万枚(1999年盤)

竹内まりやの2ndベスト。初回盤は三方背BOXケース仕様。

竹内まりやがMOON RECORDSに移籍した1984年から10年間に発表した楽曲から選曲されている。公式のベスト盤としては12年振りとなった。

公式ホームページで「竹内まりや入門の第一アイテム」と言い切っているだけあって、ヒット曲やタイアップ曲が多数収録されているほか、他のアーティストに提供した楽曲のセルフカバーも収録されており入門にはうってつけ。

売上はソロアーティストとして初の300万枚を達成した。山下達郎は「ムーンレコードで初めて、追加注文が10万枚単位で来た」と今作の売上に驚いていた。

ブックレットには竹内まりや本人への取材を元にプロデューサーとしての視点を踏まえた山下達郎によるライナーノーツが掲載されている。楽曲が生まれた経緯やエピソードが記されている。

楽曲の感想は今作が初出となる曲のみにさせていただく。


「明日の私」はシングル曲。東京ビューティーセンター(TBC)とポッカサッポロフード&ビバレッジのCMソングに起用された。シングルを除くと現在今作でしか聴けない。ポップな曲で、歌詞もポジティブなイメージ。地元からの旅立ちをテーマにしている。「夢をいつか叶えるまでは 故郷には帰らない」というフレーズが印象的。とても力強い言葉だと思う。今作にしか収録されていないため地味な印象が否めないがとても良い曲である。


「純愛ラプソディ」は当時最新のシングル。日本テレビ系ドラマ『出逢った頃の君でいて』の主題歌に起用されたほか、日産の「セフィーロ」のCMソングに起用された。90万枚近くを売り上げ、竹内まりやのシングル最大のヒット曲となった。タイトルに「純愛」と入っているが歌詞はOLの不倫を描いたもの。曲調は明るい。そのギャップに何とも言えない味わいがある。不倫とは言っても比較的ポジティブなイメージで描かれている。山下達郎の自信作らしく、「死生観が織り込まれている」「アレンジが上手くいった」という理由で竹内まりやの作品ベスト1に挙げたことがある。「人をこんなに 好きになり 優しさと強さ知ったわ それだけで幸せ」という歌詞が印象的。不倫を良いものと考えてしまいそうなくらいのフレーズである。タイトルに「純愛」と入っているのも何となく頷ける。


大ヒット作なので中古屋では多く見かける。2008年にオールタイムベスト「Expressions」がリリースされた。ディスク跨ぎではあるが今作収録曲はほぼ全てそちらに収録されている。現在今作でしか聴けない曲は「明日の私」のみ。そのため価値は大分薄らいでしまったが、手軽に竹内まりやの楽曲に触れるなら今でもおすすめできる。タイアップ曲が多いため世代ではなくても何となく聴き覚えがあるような曲がある。世間が思う竹内まりやの代表曲やヒット曲はほぼ全て収録されている。とりあえず入門というだけなら今作の収録曲を聴けばだいたい大丈夫だろう。普遍性に溢れた竹内まりやの歌詞と曲、そしてそれを支える山下達郎のアレンジ。古臭さを全く感じさせない。

★★★★☆