井上陽水
1999-07-28

【収録曲】
DISC1
全曲作詞作曲 井上陽水
1.作曲 井上陽水・平井夏美
2.作詞作曲 井上陽水,奥田民生
3.作曲 彩目映
4.作曲 井上陽水
1.編曲 井上陽水,平井夏美
2.4.編曲 井上陽水奥田民生
3.11.編曲 佐藤準
5.編曲 井上陽水,バナナ-U.G-カワシマ
6.7.8.9.10.12.15.17.編曲 星勝
13.編曲 鈴木茂
14.編曲 久石譲
16.編曲 矢野誠
18.編曲 井上陽水

1.少年時代 ★★★★★+2
2.ありがとう ★★★★☆
3.Male-up Shadow ★★★★★
4.アジアの純真 ★★★★★
5.最後のニュース ★★★★☆
6.傘がない ★★★★★
7.氷の世界 ★★★★★+2
8.夢の中へ ★★★★★
9.リバーサイド ホテル ★★★★★ 
10.心もよう ★★★★★
11.5月の別れ ★★★☆☆
12.いっそ セレナーデ ★★★★☆
13.クレイジーラブ ★★★☆☆
14.飾りじゃないのよ 涙は ★★★★★
15.ジェラシー ★★★☆☆
16.青空、ひとりきり ★★★★☆
17.新しいラプソディー ★★★★★
18.長い坂の絵のフレーム ★★★★☆

DISC2
全曲作詞作曲 井上陽水
8.9.作曲 玉置浩二
10.11.作曲 井上陽水,平井夏美
13.作詞作曲 井上陽水,忌野清志郎
17.作曲 井上陽水,浦田恵司
1.13.14.15.17.編曲 星勝
2.16.編曲 川島裕二
3.編曲 久石譲
4.5.編曲 高中正義
6.12.編曲 井上陽水
7.編曲 後藤次利
8.編曲 萩田光雄
9.編曲 星勝,安全地帯,中西康晴
10.編曲 藤井丈司
11.編曲 井上鑑

1.とまどうペリカン ★★★★★
2.カナリア ★★★★☆
3.ダンスはうまく踊れない ★★★★☆
4.娘がねじれる時 ★★★★★ 
5.なぜか上海 ★★★★★
6.英雄 ★★★☆☆
7.ワカンナイ ★★★★★
8.ワインレッドの心 ★★★★★
9.夏の終りのハーモニー ★★★★★
10.TEENAGER ★★★★☆
11.Tokyo ★★★★☆
12.タイランド ファンタジア ★★★☆☆
13.帰れない二人 ★★★★★
14.Just Fit ★★★★★
15.人生が二度あれば ★★★★★
16.結詞 ★★★★☆
17.積み荷のない船 ★★★★☆

(「GOLDEN BEST SUPER」のみ)DISC3
1.とまどうペリカン(LIVE 東京国際フォーラム 03.21)
2.コーヒー・ルンバ
3.花の首飾り
4.青空、ひとりきり(LIVE パシフィコ横浜 12.23)
5.決められたリズム
6.ミスキャスト(LIVE 東京国際フォーラム 03.21)
7.LOVE(LIVE 福岡国際センター 01.21)
8.ミスコンテスト(LIVE ブルーノート 01.06 2nd)
9.氷の世界(LIVE 東京国際フォーラム 03.21)
10.海へ来なさい(LIVE 東京国際フォーラム 03.21)

1999年7月28日発売
2003年6月25日発売(GOLDEN BEST SUPER)
FLME(フォーライフ)
最高位1位 売上142.3万枚
最高位28位 売上3.1万枚(GOLDEN BEST SUPER)

井上陽水の13thベスト(ボックスセットや非公認ベストを含む)。井上陽水のデビュー30周年(アンドレ・カンドレ時代含む)を記念してリリースされた。

1970年代前半からリリース当時最新の曲に至るまで、井上陽水のヒット曲の大多数を収録している。フォーライフの前に所属していたポリドール時代の楽曲も収録されており、レコード会社を跨いでいる。

オリコン初登場1位を獲得し、最終的にはミリオンを達成。2003年には出荷枚数200万枚を記念して今作以降の楽曲やライブ音源を収録したDISC3を追加した「GOLDEN BEST SUPER」がリリースされた。今作リリースの翌年である2000年には裏ベスト「GOLDEN BAD」がリリースされた。

「GOLDEN☆BEST」という様々なレコード会社が共同で使用する廉価盤ベストのシリーズの名前があるが、今作とは関係は無い。

楽曲の感想はオリジナルアルバム未収録の楽曲のみにさせていただく。「夏の終りのハーモニー」は安全地帯のオリジナルアルバムに収録されているため、省略する。


「夢の中へ」は1973年にリリースされたシングル曲。東方映画『放課後』の主題歌に起用された。井上陽水にとって初となるシングルヒット曲。斉藤由貴を始め多くのアーティストにカバーされており、日本のポップスのスタンダードと言える存在の曲である。様々な番組やCMで使われているため、知名度は相当に高い。ギター中心のシンプルかつ爽快なイントロから既に引き込まれる。「探しものは何ですか?見つけにくいものですか?」という歌い出しからインパクト抜群。"探しもの"について散々語った後唐突に飛び出す「それより僕と踊りませんか?」というフレーズ。ぶっ飛んでやがる。井上陽水の 「陽気な変人」というようなパブリックイメージはこの曲からついたのではないか。このような曲でも井上陽水の数ある名曲の一つにしか過ぎないというのが凄い。


「新しいラプソディー」は1986年にリリースされたシングル曲。サントリー角瓶やサッポロ<生>黒ラベル、日清カップヌードル、ANA、サッポロビールと多くのCMソングに起用されており、タイトルは知らなくても聴いたことのある方が多いかもしれない。オリンピックとタイアップしたビールのCMソング(恐らくサッポロ〈生〉黒ラベル)に起用された時にはこのシングルが再発された。ANAのCMソングに起用されたのは2007年のことだが、この時も反響が大きかったようで、8cmCDだったこのシングルを12cmにリサイズして再発された。ポップで爽やかな曲調が展開されている。サビの「I love you 願いをこめて」というフレーズはとてもキャッチーかつ多幸感に溢れている。知名度は微妙なところだが、井上陽水の代表曲と言っても良いだろう。今までアルバム未収録で埋もれていたのが心底勿体無いと思えるような曲である。


「積み荷のない船」は1998年にリリースされたシングル「TEENAGER」のC/W曲。テレビ朝日系ドラマ『深夜特急』の主題歌に起用された。サックスが前面に出た、ジャジーなサウンドが展開されている。聴いていると船に揺られているかのような気分になる。どことなく異国情緒が漂っている。『深夜特急』の世界観と合っていたのか、『深夜特急』のファンから人気が高い。ラストの「帰るまで 好きな歌をきかせて 会えるまで 胸と胸が重なるまで」という歌詞が印象的。


大ヒット作なので中古屋ではよく見かけるが、未だに価値があるので値段はそこそこ高い。今から井上陽水の楽曲に触れるならこのベストが一番おすすめ。2枚組で計35曲と割と重量級だが、ゆっくりと聴いていくと段々良さが分かってくる。物思いに耽りたい時に聴くと特に良い。井上陽水は現在の日本の音楽を築いていく過程の中で大きな役割を果たした存在なので、知っている曲は必ずあると思う。意味が分からないのに何故か情景が浮かんでくる不思議な歌詞、繊細なメロディー、透明感溢れるボーカル。他に替えのきかないアーティストである。

★★★★★