【収録曲】
全曲作詞作曲 ASKA
13.15.作詞 ASKA・松井五郎
11.作詞 CHAGE 作曲 CHAGE・Tom Watts
14.作詞 松井五郎 作曲 CHAGE・村田努
5.英訳詞   Charlie Midnight
1.2.3.7.11.14.編曲 十川知司
4.6.編曲 ASKA・十川知司
5.8.編曲 ASKA・松本晃彦
9.10.編曲 ASKA・鈴川真樹・Richard Cottle・Paul O'Duffy
12.15.編曲 澤近泰輔
13.編曲 旭純

1.if ★★★★☆

2.SAY YES ★★★★★
3.なぜに君は帰らない ★★★★★
4.YAH YAH YAH ★★★★★

5.Something There ★★★★☆
6.群れ ★★★☆☆

7.この愛のために ★★★★★
8.ロケットの樹の下で ★★★★☆
9.パラシュートの部屋で ★★★★★

10.C-46 ★★★★☆
11.夢の飛礫 ★★★★★
12.36度線 -1995夏- ★★★★★
13.僕はMusic ★★★☆☆

14.Here & There ★★★★☆
15.Man and Woman ★★★★★


2009年2月4日発売
ユニバーサルミュージック
最高位2位 売上5.0万枚

CHAGE and ASKAの6thベスト。デビュー30周年記念でのリリースとなった。活動休止宣言後のリリースである。CHAGE and ASKA名義の作品としては現時点で最後の作品。


デビュー20周年の時には「VERY BEST ROLL OVER 20TH」がリリースされたが、今作はそれの続編。それを知らないリスナーが今作のリリース当時、収録内容を批判していた。Amazonのカスタマーレビューを見ると評価が低く付けられているものが多い印象があるが、その大部分は収録内容に対する批判である。


続編ということで、収録内容も1999年以降の作品がメイン。前作に収録されなかったヒットシングル3作も収録された。「SAY YES」「YAH YAH YAH」は前作と被っているが、これは売上を伸ばすための策だと思われる。ライトリスナーや懐古リスナーを少しでも取り込むためなら仕方がない。音源はリマスターされている。1990年代の曲は音質が良くなっているのがはっきり分かるだろう。

デザインがかなりシンプルなのが特徴。薄汚れたようなブックレットである。あまりにもシンプルなので非公認作品だと思ってしまうほどだが、公認作品。メンバーの表記もスタッフのクレジットも無い。音質が良くなっているので、リマスターはされているのだろうが誰がリマスタリングを行ったかは分からない。


CHAGE and ASKAがヒット曲を狙わなくなったような時代の曲が多く収録されている。聴いて見るとわかるが、よくシングルにしたなと思うような曲もある。しかし、様々な魅力を持った曲ばかりである。しっかりと聴かせるしっとりとしたバラード、勢い溢れる格好良いロックナンバー、陰を感じさせる曲、聴いていて心地良くなるようなポップナンバー…どれも素晴らしい。


今作にオールタイムベストやコンプリートベストの要素を求めるのはナンセンスである。あくまで「VERY BEST ROLL OVER 20TH」の続編。それで補完できない曲をこちらで補完するというだけ。両A面シングルやコラボシングルは惜しくも収録を逃してしまったが、それは仕方がない。

入門としてはヒット曲が多数収録された「VERY BEST ROLL OVER 20TH」の方がおすすめ。それを聴いた後で今作を聴いた方が良いと思う。今作を聴くと、セールス的な全盛期を過ぎた後のチャゲアスにも良い曲が多いということを感じられると思う。往年のヒット歌手にありがちな、ヒット曲を追い求めて似たような曲ばかりになる…というようなことも無い。かといって古臭さを感じさせるような曲も無い。今までとは違う、 現在のCHAGE and ASKAの曲を楽しむことができる。


★★★★★