MY LITTLE LOVER
2004-04-28


【収録曲】
全曲作詞作曲編曲 小林武史
1.作詞 小林武史&akko
10.作詞 akko
2.作曲 藤井謙二
プロデュース 小林武史

1.めぐり逢う世界 ★★★★★

2.アスプレイ〜晴れた日の空に〜 ★★★★★
3.赤いグライダー ★★★★★
4.ロンリーハート ★★★★☆
5.スロウな恋 ★★★☆☆

6.My sweet lord ★★★★☆
7.Free ★★★★★
8.evergreen ★★★★★
9.新しい愛のかたち ★★★★☆
10.Private eyes ★★★☆☆

11.Survival ★★★★★
12.回廊をぬけて ★★★★☆
13.Delicacy ★★★★☆
14.STARDUST ★★★★★
15.遠い河 ★★★★★


2004年4月28日発売
2008年5月1日再発
トイズファクトリー
avex trax(再発盤)
最高位25位 売上2.0万枚


My Little Loverの2ndベスト。前作ベスト「singles」からは約2年4ヶ月振りのリリースとなった。My Little Loverのデビュー10周年を記念したベスト盤。オリジナル盤はスリーブケース入り仕様。

前作ベスト「singles」はタイトル通りのシングル集ベストだったが、今作はC/W曲やアルバム曲がメインで構成されたベスト盤となっている。「Self Collection」とあるように、選曲はメンバー自らが行なった。


今作を最後に、小林武史がMy Little Loverから脱退し、トイズファクトリーとも契約が切れた。小林武史が脱退してから現在に至るまでAKKOのソロプロジェクトとなっている。2006年にはトイズファクトリーからavexに移籍している。その後、2015年リリースの「re:evergreen」でトイズファクトリーに復帰した。


楽曲の感想は今作が初収録となる曲のみにさせていただく。


「Survival」は2002年にリリースされた15thシングル曲。日本テレビの音楽番組『AX MUSIC-TV』のAX POWER PLAY014に起用された。ギターの藤井謙二が脱退してから初のシングルだった。マイラバ王道のポップスと言える曲だが、あまり売れはしなかった。活動休止期間があったことが大きな原因だろう。明るくポップな曲調やサウンドに反して歌詞は「新しい絵具で 街を書いたら 蛍光の色ばかり だけど明るくはないの」「薔薇の棘さえも そこかしこに潜んでる」と暗いイメージのもの。AKKOのふわふわとしたボーカルにかかれば暗さは全く感じさせない。そのギャップもまた面白い。 


中古屋ではたまに見かける程度。裏ベスト的な要素が強い作品なので、入門にはあまり向いていない。入門ならシングル集ベストが出回っているのでそちらを聴くことをおすすめする。今作はシングル集ベストを聴いて、オリジナルアルバムも触れた後に聴くのが良いと思う。オリジナルアルバムを聴く前だと「?」となるような選曲である。しかし、オリジナルアルバムを聴いてからだと選曲に納得できると思う。C/W曲やアルバム曲にも高い完成度を持った曲が多いことが分かるはず。一回聴いただけだと地味な印象を持つかもしれないが、それが良い方向に効果を与えており、何度聴いても中々飽きない。それもまた My Little Loverの楽曲の魅力である。

★★★★☆