RODNEY M.ANTOON
1992-12-02

【収録曲】
全曲作詞作曲 藤田千章/佐藤竹善
1.作詞作曲 RODNEY M. ANTOON,藤田千章,佐藤竹善,西村智彦
12.作詞作曲 Stevie Wonder,Carmine Coppola 
全曲編曲       SING LIKE TALKING
2.5.10.11.編曲 SING LIKE TALKING,RODNEY M. ANTOON

1.STREET 省略
2.FIND IT(IN YOUR HEART)〜初夏の印象(イメージ)〜 ★★★★★
3.DANCIN' WITH YOUR LIES ★★★★★
4.LOVERS ★★★★☆
5.未来のために ★★★★☆
6.CITY ON MY MIND ★★★★☆
7.11月の記憶〜RAINING BLUES〜 ★★★★★
8.FRIEND ★★★★★
9.TRY AND TRY AGAIN ★★★★☆
10.LIVIN' FOR THE BEAT ★★★★☆
11.IS IT YOU ★★★★☆
12.STAY GOLD(LIVE) ★★★★★
13.心のEVERGREEN(EXTENDED VERSION) ★★★★★

1992年12月2日発売
ファンハウス
最高位13位 売上3.2万枚

SING LIKE TALKINGの1stベスト。 正式には「セレクションアルバム」と銘打っており、ベストとは呼ばれていない。

選曲は初期のアルバム3作をメインにしている。ライブテイクやアルバム未収録曲も収録されている。

リリースした時期が何とも微妙なのだが、同年に発表のアルバム「Humanity」が初登場3位を記録し、SING LIKE TALKINGの名前が売れたタイミングだった。それを考えて制作、リリースしたのだろう。

SLTサイドは今作をもって初期のアルバム3作の曲はまとめたという扱いをしているようで、以降も初期3作のリマスター盤はリリースされていないほか、5枚組の超重量級ベスト盤「Anthology」でもこの時期の曲をスルーしている。ほとんど売れなかったために黒歴史扱いしているのだろうか?

楽曲の感想については今作が初収録となる曲のみにさせていただく。


「STAY GOLD(LIVE)」はライブ音源。スティービー・ワンダーが1983年にリリースした楽曲のカバー。日本ではCMに起用されたこともあってか比較的知名度が高い曲。この曲はSLTのデビューライブで披露された。デビューライブはドラムにTOTOのジェフ・ポーカロ、ベースにネイザン・イーストと世界的ミュージシャンが参加したことでも知られている。デビューライブはSLTファンは全くと言っていいほどおらず、TOTOのファンしかいないというアウェーな状況だったという。そのような中で披露された曲だが、佐藤竹善の圧倒的なボーカル力はこの頃から健在。原曲の良さをしっかり残しつつ、SLT独自のカラーも表現している。後の佐藤竹善ソロ活動の「CORNER STONES」シリーズにも通じるようなカバーだと思う。


「心のEVERGREEN(EXTENDED VERSION)」は1989年にリリースした4thシングルのロングバージョン。シングルバージョンは現在もなおアルバム未収録のまま埋もれてしまっている。打ち込み主体のサウンドが展開されたミディアムナンバー。歌詞は1番では夏を舞台にし、2番では冬を舞台にしている。応援歌のようにも、決意表明のようにも感じられる歌詞である。「気持のまま 腕を振って 歩いていけば いい 幸福(しあわせ)だと 言える まで」という歌詞が印象的。埋もれていたのが勿体無く感じられる名曲。シングルバージョンでないとはいえここで日の目を見て良かったと思う。


ヒット作ではないが中古屋ではよく見かける。1st〜3rdまでの売れなかった時期のSLTを聴くなら今作がおすすめ。それ以降の曲とはまた違ったシティポップやAOR、ファンクを楽しめる。セールス的には不遇だったとはいえ、楽曲の質自体は非常に高い。3作のオリジナルアルバムを持っていても今作でしか聴けない曲があるので入手することを推奨する。入門としては続編である「SECOND REUNION」の方がおすすめではあるが、それを聴いてハマったらこちらを聴くのがいいと思う。

★★★★★