昨日行った「2000年私的ベストアルバム【前編】」の続きをやっていきたいと思います。【後編】ということで、2004年から2000年までの作品を扱っていきます。これまでの企画と同じく、トップ5形式で紹介していきます。既に当ブログで紹介した作品についてはその記事のURLを貼っています。


【2004年】

5位 岡村靖幸「Me-imi」
岡村靖幸
2004-09-01


岡村靖幸の6thアルバム。前作から実に9年振りのリリース。以前に増して歌詞が難解になり、曲も複雑になりました。しかし、青春、エロ、切ないバラードといった王道の路線は外していません。ライトリスナーにはおすすめできませんが、勇気を出して聴いてみてほしいという思いもあります。



4位 くるり「アンテナ」
くるり
2004-03-10


くるりの5thアルバム。3rdと4thはテクノやエレクトロニカに寄ったアルバムでしたが、今作はバンドとしての原点に立ち返ったようなシンプルなロックが展開されています。それに少しジャズの要素も取り入れています。ドラムのクリストファー・マグワイアが参加した唯一のアルバムなので、くるりの歴史を通じても屈指の力強いバンドサウンドを楽しめるのも特徴です。


3位 高野寛「確かな光」
高野寛
2004-01-15


高野寛の10thアルバム。前作でアコースティックなサウンドを導入していましたが、今作ではさらにシンプルなサウンドが展開されています。エレクトロニカも取り入れています。日常生活の一部分を切り取った詞世界も絶品。いつになく「歌」に力を入れたような作品です。朝に目覚めた時に聴きたくなるような作品となっています。



2位 スピッツ「色色衣」
スピッツ
2004-03-17


スピッツの2ndスペシャルアルバム。大部分が既発曲で構成されているアルバムですが、オリジナルアルバム感覚で聴ける作品です。ロック色の強い曲や実験性の強い曲も多く、スピッツにハマるごとにこのアルバムにもハマっていくイメージがあります。「色色衣がスピッツの最高傑作」と主張するファンもある程度いますが、それも割と頷けます。



1位 Mr.Children「シフクノオト」
Mr.Children
2004-04-07



Mr.Childrenの11thアルバム。「至福の音」「私服の音」「至福ノート」など様々な意味が込められたタイトルの通り、様々な曲調が展開されたバラエティ豊かなアルバムとなっています。シングル曲だけでなく「PADDLE」をはじめとしたアルバム曲もキレッキレ。2000年代以降のMr.Childrenのアルバムの中では屈指の名盤だと思います。



【2003年】
5位まで組めていません。

3位 YUKI「commune」
YUKI
2003-03-26


YUKIの2ndアルバム。1stアルバム「PRISMIC」やヒットした「joy」「WAVE」と比べると幾分か地味な印象が否めないアルバムですが、中身は良い曲ばかり。ゆったりとした優しい雰囲気の曲が多く、聴いていると落ち着けるような作品です。



2位 SING LIKE TALKING「RENASCENCE」
SING LIKE TALKING
2003-10-15


SING LIKE TALKINGの11thアルバム。前作はSLTとしては異色のハードロックが展開されたアルバムでしたが、今作は「復興」を意味するタイトルの通り、SLTらしい温かみのあるポップスを楽しめるアルバムです。聴くたびに良いと思えるような作品だと思います。



1位 キリンジ「For Beautiful Human Life」
キリンジ
2003-09-26


キリンジの5thアルバム。今までの作品に見られたひねくれていて、取っつきにくいという印象は今作にはありません。しかし、洗練されたサウンドや美しくポップなメロディーは健在。キリンジならではのシニカルな詞世界もあります。キリンジをよく知らない人にも聴きやすい作品になっていると思います。


【2002年】

5位 くるり「THE WORLD IS MINE」
くるり
2002-03-20


くるりの4thアルバム。前作はテクノやエレクトロニカに寄った作品でしたが、今作はさらにエレクトロニカを突き詰めた作品となっています。エレクトロニカの他にもオルタナロック色の強い曲も多めです。全編通して幻想的な世界観を持ったアルバムです。収録曲は1曲単位で聴くのではなく、アルバムの形で通して聴くのがおすすめです。 



4位 小沢健二「Eclectic」
小沢健二
2002-02-27


小沢健二の4thアルバム。前作から6年振りのリリース。アルバムごとに作風がガラリと変わる小沢健二ですが、今作ではAORやR&B、ソウル色の強い作風です。全編通して耽美的で妖しげな雰囲気を持った作品です。小沢健二のボーカルは今までとは大きく異なる、囁くような歌い方に変貌しており、それに適応できない方には厳しいと思います。「オザケン」とは別人だと思って聴くことをおすすめします。 



3位 宇多田ヒカル「DEEP RIVER」
宇多田ヒカル
2002-06-19






宇多田ヒカルの3rdアルバム。モノクロのジャケ写の通り、内省的な世界観を持った曲が多いです。これまで2作はR&Bがメインとなっていましたが、今作はそれ以外のジャンルを取り入れた音楽性を披露しています。リリース当時の宇多田ヒカルは19歳。とてもそうには思えないような達観した世界を持っています。暗くて取っつきにくいようでいて、意外と聴きやすい作品です。



2位 Mr.Children「IT'S A WONDERFUL WORLD」
Mr.Children
2002-05-10


Mr.Childrenの10thアルバム。デビュー10周年記念日にリリースされました。「深海」以降の作品ではどこか迷走気味でしたが、今作は久し振りに王道のポップス路線に回帰しました。全編通して温かみのある、優しいポップスが展開されています。みんなの望むミスチルがまさに「蘇生」したと言える作品です。



1位 スピッツ「三日月ロック」
スピッツ
2002-09-11


スピッツの10thアルバム。現在まで続く、スピッツと亀田誠治の共同プロデュース体制が始まった作品です。そのため、現在のスピッツの楽曲やサウンドの到達点と言える存在です。タイトル通りロック色の強い曲だけでなく、ポップな曲からしっとりとしたバラードまで幅広い曲を楽しめます。アルバムの曲順や流れも素晴らしく、とても聴きやすいです。スピッツをあまり聴いたことがない人にも自信を持っておすすめできるアルバムです。



【2001年】

5位 松任谷由実「acacia(アケイシャ)」
松任谷由実
2001-06-06


松任谷由実の31stアルバム。最早恒例と化していた冬場のリリースではなく、久し振りの夏場のリリースとなりました。多彩な曲調にチャレンジしたアルバム曲ばかりで、いつ聴いても新たな発見がある作品となっています。この頃には既にセールスが下降して「落ち目」という言葉がつきまとっていたようですが、今作に関しては全くその言葉は当てはまりません。


4位 JUDY AND MARY 「WARP」
JUDY AND MARY
2001-02-07


JUDY AND MARYの6thアルバム。JAMのラストアルバムです。1曲を除いた全曲の作曲と編曲、プロデュースに至るまでをTAKUYA一人でこなしてしまった作品。JAMとしては異色な曲が多く収録された実験性の強いアルバムです。そのため、アルバム曲は馴染みにくい曲が多いですが、シングル曲が名曲ぞろい。最後まで駆け抜けた伝説のバンド・JUDY AND MARYの最後の輝きを見ることができる作品です。



3位 竹内まりや「Bon Appetit!」
竹内まりや
2001-08-22


竹内まりやの9thアルバム。「ベストを超えたオリジナル」という触れ込み通り、沢山のシングル曲やタイアップが付いた曲が収録されています。ベスト盤感覚で聴けるオリジナルアルバムを極めたような形です。今の20代後半〜30代なら特に聴き覚えのある曲が多いと思います。「召し上がれ」という意味のあるタイトル通り、お腹いっぱいになれるアルバムになっています。



2位 黒沢健一「【B】」
黒沢健一
2001-03-14


黒沢健一の2ndアルバム。前作やL⇔R時代のようなキラキラとしたサウンドの作り込まれたポップスはあまり無く、全体的にシンプルな曲が並んでいます。どちらかというとロック色の強い作品という印象です。シンプルなサウンドだからこそ響く、黒沢健一のボーカルやメッセージ性溢れる歌詞。聴く度に力を貰えるような作品です。 


1位 くるり「TEAM ROCK」
くるり
2001-02-21


くるりの3rdアルバム。前作ではオルタナティブロック色の強い作品でしたが、今作はテクノやダンスミュージックを取り入れた楽曲が展開された作品です。セールスの面でも今作から向上し始めた出世作と言えるアルバム。「ワンダーフォーゲル」「ばらの花」の名曲を聴けるアルバム。くるりの傑作の一つといっても過言ではないでしょう。



【2000年】

5位 スピッツ「ハヤブサ」
スピッツ
2000-07-26


スピッツの9thアルバム。石田小吉が共同プロデュースで参加した作品。前作「フェイクファー」でも姿を見せていた攻撃性が今作では前面に出ています。タイトル曲の「8823」はライブでも定番のロックチューン。格好良いスピッツの曲を聴きたいならまずはこのアルバム。



4位 槇原敬之「太陽」
太陽
槇原敬之
2012-11-14
(リマスター盤)





槇原敬之の10thアルバム。薬物事件からの復帰アルバム。槇原敬之が自らを徹底的に見つめ直し、丁寧に描き出したようなポップスが展開されています。そのため、相当内省的な作風です。シリアスながらも「濡れひよこ」を始めとした王道のポップスも入っています。



3位 椎名林檎「勝訴ストリップ」
椎名林檎
2000-03-31


椎名林檎の2ndアルバム。椎名林檎以外誰にも作りようのない独特な世界観が確立されたアルバム。分厚いロックサウンドとシンセが絡んだ格好良いサウンドや少女の闇を描いたような生々しい歌詞、インパクト抜群の巻き舌ボーカル…その全てが椎名林檎の世界を築き上げる基となっています。中々にアクが強い作品ですが、ファンではなくても聴いてみてほしいと思います。


2位 aiko「桜の木の下」
aiko
2000-03-01


aikoの2ndアルバム。大ヒット曲「花火」「カブトムシ」が収録されたためか、自身最高のセールスを記録したアルバムです。全編通して勢いの良いポップロックを楽しめるアルバム。ポップでキャッチーでありながら、ひねくれている独特なメロディーラインが冴え渡っています。aikoについてはあまり聴き込めていない管理人でもこのアルバムにはハマってしまいました。


1位 Mr.Children「Q」
Mr.Children
2000-09-27


Mr.Childrenの9thアルバム。前作ではMr.Childrenの歴史を通じても屈指のロック色の強い重苦しい作品でしたが、今作は打って変わってリラックスした雰囲気が伝わってくる作品です。「深海」以降の迷いから、答えを探すことを諦めたような印象です。潜水服を着た桜井和寿によるジャケ写も印象的。大いなる実験性と遊び心を感じさせるアルバムになっています。マニアックな作風なので取っつきにくいと思うかもしれませんが、最初から最後まであっさり聴けてしまいます。まさに 「問題作の傑作」 と言えるアルバムです。


ここで挙げた作品や順位については執筆当時のものなので、幾らでも変動します。そうなったらツイッター(@fumimegane0924)で報告しつつ更新するつもりです。今回より前の年代の「私的ベストアルバム」についてはいつか執筆したいと思います。