定期的に行なってきた企画「○○年代私的ベストアルバム」が思いの外好評?だったのでその続きを行なっていきたいと思います。今回は1990年代の作品を扱っていきます。【前編】ということで、1999年〜1995年の作品を紹介したいと思います。これまで通りトップ5形式でいきます。音楽を聴く範囲が狭いゆえ、贔屓のアーティストが多数登場するのはご了承ください。既に当ブログで紹介した作品はURLを貼っています。



【1999年】 


5位 くるり「さよならストレンジャー」



くるりの1stアルバム。フォークロック色の強い作品ですが、それに加えてプログレのような要素も入っています。後に展開される実験性の強い曲は1stから姿を見せています。後の代表曲である「東京」や「虹」は今作に収録されています。1stとは思えない程の完成度を持った作品だと思います。




4位高野寛「tide」

高野寛
1999-05-19


高野寛の9thアルバム。これまでの高野寛の作品は、打ち込みを多用した作り込まれたポップスを中心に展開されていましたが、今作ではいつになくアコースティックな曲が展開されています。歌モノとしての要素が強い作品と言えます。メッセージ性の強い詞世界も特徴的。高野寛が新たな音楽性を見出した作品。




3位 椎名林檎「無罪モラトリアム」

椎名林檎
1999-02-24



椎名林檎の1stアルバム。歌謡曲やパンクをごちゃ混ぜにしたようなアバンギャルドな曲が展開された作品。繊細かつ耽美的な世界観を持った歌詞も衝撃的そのもの。リスナーの耳をつんざくような巻き舌ボーカルも印象的。ただのインパクト勝負というわけではなく、それに見合った確かな完成度を誇る作品だと思います。椎名林檎の原点にして最高傑作の一つ。



2位 サニーデイ・サービス「MUGEN」

サニーデイ・サービス
1999-10-20



サニーデイ・サービスの6thアルバム。当時のサニーデイの混沌をそのままパックしたような前作「24時」とは打って変わって、爽やかなポップスが展開された作品。ゆったりとした曲が多め。他の作品とは違ってモコモコした音質が特徴的で、それが今作の世界観に大きな影響を与えていると思います。リスナーが思うサニーデイの楽曲像に応えたような作品ですが、この時点でバンドは崩壊に近づいていたようです。その背景を考えると「MUGEN」 というタイトルも意味深に感じられます。それでも純粋なポップアルバムに仕上げるあたりは凄いと思います。




1位 槇原敬之「Cicada」

槇原敬之
1999-07-10



槇原敬之の9thアルバム。薬物事件で逮捕される直前にリリースされたアルバム。「日本の夏」をテーマにし、清涼感漂うポップスが展開されています。夏とは言ってもジメジメとした雰囲気が漂っています。音楽活動に薬物は持ち込んでいないと本人は否定しましたが、それでもそうと疑いたくなってしまうくらい作り込まれた曲ばかり。不気味な程に美しいメロディーやサウンドを持った曲もあります。怪しげな雰囲気に溢れたアルバムですが、その完成度は槇原敬之のキャリアを通じても屈指のものだと思います。




【1998年】


5位 スピッツ「フェイクファー」

スピッツ
2008-12-17



スピッツの8thアルバム。長きに渡って楽曲制作に関わってきた笹路正徳から離れ、カーネーションの棚谷祐一と制作されたアルバム。笹路正徳プロデュース時代に見られたポップな要素は薄れ、ロック色を強めた作品となりました。可愛らしさの中に幻想的な雰囲気を感じさせるジャケ写もまさに傑作。爽やかさも残しつつ、格好良さも感じさせる曲を楽しめます。




4位 KAN「TIGERSONGWRITER」

KAN
2010-10-27(リマスター盤)

KANの11thアルバム。KANは寅年生まれなのでこのタイトルとなりました。そのようなコミカルなタイトルは裏腹に、内容はバラエティ豊かかつ高品質なポップスが展開されています。しっとりとしたバラードから、ダジャレを駆使したポップソングまで…KANの音楽性の圧倒的な広さを実感できるようなアルバムです。



3位 サザンオールスターズ「さくら」

サザンオールスターズ
2008-12-03


サザンオールスターズの13thアルバム。前作ではバンドサウンド主体のポップスやロックが展開されていましたが、今作ではその路線をさらにマニアックかつ濃厚に突き詰めました。レコーディング時間3000時間というとてつもない期間を経て制作されたこのアルバムは、全16曲で78分半という驚異のボリューム。とにかくマニアックでバンドの混沌を煮詰めたような作品なので積極的に聴く気は起こりませんが、いざ聴くとすぐにアルバムの世界に引き込まれてしまいます。気分が沈んだ時に聴くのがおすすめです。



2位 JUDY AND MARY「POP LIFE」

JUDY AND MARY
1998-06-24


JUDY AND MARYの5thアルバム。前作からは売上を落としてしまいましたが、それでもミリオンを達成しました。この頃のJUDY AND MARYは音楽性を見失ってしまった上に、YUKIが喉の手術をするなど制作は難航した作品です。バンドの主導権がベースの恩田快人からギターのTAKUYAに移るなど、激動の作品と言えます。しかし、内容はその背景を感じさせない程にポップで格好良い曲ばかり。シングル曲が多く収録されているため、聴きやすさも抜群。前作「THE POWER SOURCE」と同じく、名盤だと思います。



1位 スーパーカー「スリーアウトチェンジ」

スーパーカー
1998-04-01


スーパーカーの1stアルバム。デビュー前に作った約300曲という膨大なストックから厳選された19曲が並んだボリューム満点のアルバム。収録時間もCDの限界近い78分という長さ。1st特有の初期衝動をそのままパックしたかのような雰囲気があります。青春時代の焦燥感や鮮やかさを美しく、格好良く描き出した曲が並んでいます。ポップなメロディーを飾る、歪んだギターサウンドは疾走感に溢れています。 青春時代を過ごしている全ての方に聴いていただきたいマスターピース。その頃を思い出したい方にも聴いていただきたいと思います。これぞ名盤。


【1997年】

5位 Mr.Children「BOLERO」

Mr.Children
1997-03-05


Mr.Childrenの6thアルバム。前作「深海」に漏れてしまった多数のヒットシングルを収録した、半ばベスト盤のような存在のオリジナルアルバム。しかし、アルバム曲の完成度はシングル曲すら凌ぐレベル。この頃のミスチル特有の、闇(病み)を感じさせる詞世界が展開されています。その闇(病み)の深さでは「深海」と比肩しうるものがあると思います。毒の要素もたっぷりと入っていますが、聴きやすさも抜群。素晴らしいバランス感を持ったアルバムです。



4位 L⇔R「Doubt」

L-R
1997-04-16


L⇔Rの7thアルバム。今作を最後にL⇔Rは活動休止してしまったため、現時点でL⇔Rのラストアルバムです。今までのアルバムのタイトルはLで始まり、Rで繋げるという形でしたが、今作では遂にその法則を崩してしまいました。それも「疑う」という意味を持った意味深なフレーズ。いつになく実験性の強い曲が並んでおり、凝りすぎて聴きにくい印象がありますが、それが今作の魅力。迷走してはいますがこれまでのポップな要素は健在。このバランスが素晴らしい。もっとL⇔Rの曲を聴きたかったと思いますが、このアルバムを聴くと活動休止したのも頷けます。


3位 JUDY AND MARY「THE POWER SOURCE」

JUDY AND MARY
1997-03-26


JUDY AND MARYの4thアルバム。「そばかす」を始めとしたヒットシングルを多数収録したためか、200万枚超えの大ヒットを記録しました。全10曲ながらも長さはたった40分足らず。あっという間に聴けてしまう作品です。シングル曲が多めなので聴きやすいのも特徴の一つ。アルバム曲もシングルばりの完成度を誇る曲ばかり。力強くアバンギャルドなバンドサウンドに加え、YUKIのパワフルなボーカルもキレッキレ。この頃がJUDY AND MARYの全盛期だと思います。



2位 小松未歩「謎」

小松未歩
1997-12-03


小松未歩の1stアルバム。ヒットシングルをタイトルに据えたアルバムですが、詳細なプロフィールや現況が一切明かされないことを考えると小松未歩そのものの存在を例えたタイトルのように感じてしまいます。内容はというと、作り込まれた良質なメロディーが展開された至高のポップアルバム。作家としてWANDSやFIELD OF VIEWに提供した曲のセルフカバーも収録されています。機械かと疑いたくなるような美しい歌声も印象的です。聴き手にそっと寄り添ってくれるような素朴で優しい詞世界も素晴らしいです。ビーイング系アーティストをあまり聴かないという方にも聴いてみてほしい作品です。


1位 サニーデイ・サービス「サニーデイ・サービス」

サニーデイ・サービス
1997-10-22



サニーデイ・サービスの4thアルバム。前作「愛と笑いの夜」で姿を見せたサニーデイ独自の楽曲が今作では冴え渡っています。曽我部恵一自らがこの時期がサニーデイの絶頂だったと語る作品。「旅」をテーマにしたコンセプトアルバムとなっていますが、全編通してダウナーな雰囲気に包まれています。そのような雰囲気でもあっという間に聴けてしまうくらい質の高い楽曲が並んでいます。ロックなサニーデイ・サービスを聴きたいならまずはこれを聴くべきでしょう。管理人の中では今作がサニーデイ・サービスの最高傑作です。




【1996年】
この年は絞りきれないのでトップ10にさせていただきます。


10位 宮本浩次「綺麗になりたい」

宮本浩次
1996-04-21



シンガーソングライター・宮本浩次(エレカシのボーカルではない)の1stアルバム。エレカシのボーカルは「みやもとひろじ」と読みますが、こちらは「みやもとこうじ」と読みます。あまり世間では知られた存在ではありませんが、優れたポップセンスで一部で高い評価を得ていたようです。このアルバムは宮本浩次の卓越したポップセンスや作詞作曲の才能を全編通して楽しめます。ひねくれていながらも繊細、かつポップなメロディーラインが素晴らしいです。宮本浩次はもっと多くの方に聴いていただきたいアーティストです。このアルバムは中古屋をハシゴしてでも探してみてほしいと思います。



9位 KAN「MAN」

KAN
1996-05-27



KANの10thアルバム。苦悩の日々を経て制作されたというアルバム。これまでのアルバムのジャケ写はKANが映っているものでしたが、今作では収録曲一覧のみという極めてシンプルなもの。そのような背景に反して、内容はKAN自らが評価する快心のポップアルバム。ヒット曲は収録されていませんが、J-POP好きなら誰もが好きだと感じるような曲ばかりです。




8位 玉置浩二「CAFE JAPAN」

玉置浩二
1996-09-13



玉置浩二の5thアルバム。玉置浩二自身最多の売上を誇る「田園」が収録されたアルバム。中国人のようなコスプレをした玉置浩二が使われたジャケ写がインパクト抜群ですが、内容はいつになく明るくポップな曲ばかり。安全地帯やソロ活動初期の作品のファンは面食らってしまうと思います。ポップな曲に挟まれるバラードも素晴らしいです。玉置浩二の音楽の才能を知るならまずはこのアルバムを。



7位 サニーデイ・サービス「東京」

サニーデイ・サービス
1996-02-21


サニーデイ・サービスの2ndアルバム。前作でのフォークロック路線をさらに突き詰めた作品。はっぴいえんどからの影響を強く感じさせる作風はそのままに、次作以降見られるサニーデイ独自の楽曲の世界観が姿を現しています。「恋におちたら」「青春狂走曲」「あじさい」と言った後の代表曲が収録されており、ライトリスナーにも聴きやすい作品だと思います。邦楽ロックに新たな風を吹かせた名盤。




6位 木根尚登「REMEMBER ME?」

木根尚登
1996-11-25



木根尚登の4thアルバム。TM NETWORK時代の仲間であった小室哲哉がプロデュースとして参加したアルバム。木根尚登が紡ぎ出す温かみのあるメロディーと小室哲哉のサウンドメイキングが合わさった素晴らしいポップスが展開されています。TM NETWORKが評価されることはあっても、木根尚登の楽曲や実力が評価されることはあまり無い印象があります。フォークソングの影響を受けたどこか懐かしく温かみのある曲や、渋みを持った歌声はもっと評価されても良いのではないかと感じます。




5位 浜田省吾 「青空の扉〜THE DOOR FOR THE BLUE SKY〜」

浜田省吾
1996-11-11



浜田省吾の15thアルバム。前作までは重苦しいロックナンバーが展開されたアルバムでしたが、今作はポップなラブソングがメインの明るいアルバムです。浜田省吾の音楽的なルーツの一つであるR&Bをフィーチャーした作品が多め。浜田省吾自らが「自分のキャリアの中で最高傑作」と度々語っていたほどの自信作。浜田省吾=社会派なロックばかりと思っている方にこそ聴いていただきたいアルバムです。




4位 槇原敬之「UNDERWEAR」

槇原敬之
2012-11-14

(リマスター盤)





槇原敬之の7thアルバム。当時の槇原敬之は、悲しい出来事が重なったことやラブソングばかりを求められる状態に嫌気がさしたことから、引退すら考えていたようです。そのような状態で制作されたのがこのアルバム。そのせいか、当時の槇原敬之が全ての力を出し切って作ったような感じが漂っています。特に後半の4曲くらいは槇原敬之のキャリアを通じても屈指の名曲揃い。ヒットシングルが収録されているわけではありませんが、槇原敬之の曲をあまり聴いたことがない方にも聴いていただきたい作品です。




3位 サザンオールスターズ「Young Love」

サザンオールスターズ
1996-07-20



サザンオールスターズの12thアルバム。前作から4年近くの期間を経てリリースされた今作は、小林武史から離れて制作されました。シンプルなバンドサウンドを響かせたロックナンバーが並んでいます。ヒットシングルが収録されたためか、サザンのオリジナルアルバムの中で最多の売上を記録しました。アルバム曲もシングルばりの出来の曲ばかりで、ライトリスナーでもすぐにハマれるような作品だと思います。



2位 東京Qチャンネル「SandWich」

東京Qチャンネル
1996-09-19


東京Qチャンネルの2ndアルバム。そもそも誰だよ?と思う方も多いと思いますが、現在作詞家としても活躍するボーカルの須藤まゆみと、作曲家や編曲家として活動している割田康彦の2人組によるグループです。世間では決して名が知れたグループではなかったようですが、どの曲もJ-POPの王道中の王道と言いたくなるようなポップスです。チャートの上位に来ても全く違和感の無いような曲です。須藤まゆみの可愛らしい歌声や、遊び心に溢れたインタルードも魅力。 もっと多くの方に知っていただきたいグループであり、もっと多くの方に聴いていただきたいアルバムです。中古屋をハシゴしてでも見つける価値があると思います。




1位 Mr.Children「深海」

Mr.Children
1996-06-24



Mr.Childrenの5thアルバム。ミスチルが大ヒットを重ねる中で、桜井和寿の精神状態は暗く重い方に向かっていたようです。その精神状態を反映したヘビーなロックが展開されたアルバム。詞世界も闇を感じさせるものばかり。コンセプトアルバムなので全体を通しての流れも抜群に良いのが特徴。あまりに重苦しいので積極的に聴こうとは思えませんが、いざ聴くとあっという間に引き込まれてしまいます。落ち込んだ時に聴くとどんどん鬱屈した気持ちになれるのでおすすめです。今作を聴く最も良いタイミングだと思います。管理人の中ではMr.Childrenの最高傑作は今作。




【1995年】


5位 岡村靖幸「禁じられた生きがい」

岡村靖幸
2012-02-15
(リマスター盤)




岡村靖幸の5thアルバム。前作から実に5年振りのリリースとなったアルバムです。作詞に苦戦したためか、既発曲が多く収録されているのが特徴。詞世界は今までよりも格段に難解なものになりました。楽曲は前作「家庭教師」を継いだような印象のものが多め。特に「青年14歳」は岡村靖幸屈指の名曲だと思っています。



4位 SMAP「SMAP 007〜Gold Singer〜」

SMAP
1995-07-07


SMAPの7thアルバム。オリジナルアルバムの中では初めて1位を獲得した作品。ニューヨークでレコーディングされ、ジャスやフュージョンの界隈で知られた世界的ミュージシャンを多数招いて制作されたアルバム。それらの音楽を知らなくても凄いと感じるようなテクニカルな演奏の数々を楽しめます。楽曲もシングルばりのポップな曲ばかり。「アイドルの音楽なんて…」と思っている方にこそ聴いてほしい名盤です。




3位 L⇔R「Let me Roll it!」

L-R
1995-12-16



L⇔Rの6thアルバム。ミリオンを達成した大ヒット曲「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」が収録され、オリジナルアルバムの中で最多の売上を記録した作品。「全曲シングルカットできる」というテーマのもとで制作されただけあって、全編通してキレッキレのポップスを楽しめます。しかし、その中でも外した曲があるので飽きることなく聴けます。ベスト盤の次に聴くのがおすすめ。L⇔Rはもっと評価されても良いバンドだと思っています。L⇔Rに興味のある方には是非聴いてほしい作品です。




2位 スピッツ「ハチミツ」

スピッツ
2002-10-16
(リマスター盤)






スピッツの6thアルバム。大ヒット曲「ロビンソン」「涙がキラリ☆」が収録され、オリジナルアルバムの中では最多の売上を記録した作品。大ヒットの勢いをそのままに、全編通して爽やかなポップスが展開されたアルバムです。全11曲で40分少々というコンパクトさもたまりません。一般リスナーが思うスピッツの楽曲像は今作に集約されていると言っても過言ではありません。J-POPが好きなら必ず聴いていただきたいレベルの名盤です。




1位 My Little Lover「evergreen」

MY LITTLE LOVER
1995-12-05


My Little Loverの1stアルバム。1stにして300万枚近い大ヒットを記録したアルバム。ミリオンを達成した自身最大のヒット作「Hello,Again〜昔からある場所〜」が収録されています。天才ポップス職人・小林武史の才能が全編に渡って溢れた至高のポップアルバム。小林武史の卓越したアレンジ能力がアルバムをカラフルに彩っています。シングル曲だけでなく、アルバム曲も素晴らしいものばかり。 少年性すら感じさせるような、透明感溢れるAKKOのボーカルが小林武史や藤井謙二の作り出す楽曲をさらに魅力を持ったものにしています。タイトル通り、いつまでも古びることのない「evergreen」な作品だと思います。管理人の中ではJ-POPのアルバムの最高傑作に位置しています。J-POPが好きなら聴いておかないと損です。



ここで挙げた作品や順位については執筆当時のものなので、幾らでも変動します。そうなったらツイッター(@fumimegane0924)で報告しつつ更新するつもりです。今回より前の年代の「私的ベストアルバム」についてはいつか執筆したいと思います。