小田和正
2002-04-24


【収録曲】
全曲作詞作曲編曲 小田和正
プロデュース         小田和正

1.キラキラ ★★★★★ 

2.秋の気配 ★★★★★
3.愛を止めないで ★★★★★

4.さよなら ★★★☆☆
5.Yes-No ★★★★☆
6.言葉にできない ★★★★★
7.緑の日々 ★★★★★
8.Oh!Yeah! ★★★★★
9.ラブ・ストーリーは突然に ★★★★★+2

10.my home town ★★★★★
11.風の坂道 ★★★★★

12.伝えたいことがあるんだ ★★★★★
13.緑の街 ★★★★★
14.風のように ★★★★☆

15.woh woh ★★★★☆ 


2002年4月24日発売
Little Tokyo/BMGファンハウス
最高位1位 売上261.8万枚

小田和正の3rdベスト。2007年11月28日には今作の続編である「自己ベスト-2」がリリースされた。それの発売に合わせて期間限定生産で三方背BOXケース入りでジャケットを差し替えたウィンターパッケージ仕様がリリースされた。


今作はソロ活動での楽曲はもちろん、オフコース時代の楽曲も収録されている。オフコース時代の楽曲については、1996年にリリースされたセルフカバーアルバム「LOOKING BACK」及び、2001年にリリースされたその続編「LOOKING BACK 2」に収録された音源であり、オフコース時代のオリジナル音源ではない。ちなみに、全曲の音がつながるような編集がされている。そのため、曲の始まりに前の曲の終わりが被っているところがある。


今作は驚異的な売上記録を持っていることでも有名。今作は初動1位を獲得し、当時のアルバムチャート1位獲得最年長記録を更新した。その後もオリコンが300位まで売上を集計するようになったことや、前述のウィンターパッケージ仕様がリリースしたこと等が原因で売れに売れ続けた。2013年6月3日付のチャートでは集計開始から初となる通算500週チャートインを果たしている。現在は543週となっている。あくまで出荷枚数ベースではあるが、3ミリオン認定がされている。


楽曲の感想については、今作が初収録となる曲のみにさせていただく。


「キラキラ」は2002年2月にリリースされた21stシングル曲。フジテレビ系ドラマ『恋ノチカラ』の主題歌に起用されたほか、2016年にはTOKYO MX系の情報番組『ひるキュン!』のテーマソングに起用された。この曲は久々のオリコントップ3入りを果たした。ドラマタイアップがされただけあって、とてもポップで爽やかな曲。何かが始まるという予感に満ちたイントロから既にこの曲に引き込まれてしまう。広がりのあるサビのメロディーも素晴らしい。歌詞は恋人へのメッセージのようになっている。全体的に多幸感を感じさせる詞である。 小田和正の突き抜けていくような高音や爽やかな曲調が聴いていて心地良い。一般リスナーからの知名度もある程度持っているので、小田和正の代表作の一つと言っていいだろう。



大ヒット作なので中古屋ではよく見かける。小田和正の入門にはうってつけ…だったのだが、2016年にリリースされた「あの日 あの時」に完全に役割を奪われてしまった。ディスク違いもあるとはいえ、今作収録の15曲中14曲がそちらに収録されている。それによって今作の価値はかなり薄れてしまったと言うほかない。強いて長所を挙げるとすれば、比較的安価に入手できるようになっていることくらい。「あの日 あの時」は3枚組の重量級なので、重量級が嫌で1枚組の物がいいというならまだ価値はある。相当無理やりだが…


★★★☆☆