【収録曲】
全曲作詞作曲 黒沢健一
2.11.作詞 黒沢健一/黒沢秀樹
8.13.作詞作曲 木下裕晴
15.作詞作曲 黒沢秀樹

1.REMEMBER ★★★★★+2
2.STAND ★★★★★
3.GAME ★★★★★
4.KNOCKIN' ON YOUR DOOR ★★★★★
5.NICE TO MEET YOU ★★★★★
6.IT'S ONLY A LOVE SONG ★★★★☆
7.LIME LIGHT ★★★☆☆
8.HANGIN' AROUND ★★★★☆
9.アイネ・クライネ・ナハト・ミュージック ★★★★★
10.SOCIETY'S LOVE ★★★★★
11.直線サイクリング ★★★★★
12.BYE ★★★★☆
13.雲 ★★★★★
14.DAYS(Alternate Mix) ★★★★☆
15.FLYING ★★★★☆
16.HELLO,IT'S ME ★★★★★+1
17.DAY BY DAY ★★★★☆
18.ブルーを撃ち抜いて ★★★★★
19.君に虹が降りた〜RAINDROPS TRACES ★★★★★

2015年6月17日発売
ポニーキャニオン
最高位279位 売上0.05万枚

L⇔Rの6thベスト。「プラチナムベスト」シリーズの一環としてリリースされた。タイトルの「One of a Kind」「ユニークな」「独自の」と言った感じの意味がある。L⇔Rの音楽性を的確に捉えたフレーズだと思う。

いわゆる「高音質CD」「高品質CD」にはBlu-Spec CDやSHM-CD等があるが、ポニーキャニオンではHQCD(Hi Quality CD)を使用してきた。それがUHQCD(Ultimate Hi Quality CD)にグレードアップしたことを受けて制作されたのが「プラチナムベスト」シリーズである。L⇔Rの他にも松山千春、チェッカーズ、崎谷健次郎、平松愛理など10組のアーティストのベストが制作、リリースされている。

今作はL⇔Rにとっては、ポリスターによるSHM-CD再発を除くと2002年の「Last Roll」「Looking Back」の2作以来の新作リリースとなった。前作はチャート100位圏外だったものの、300位まで範囲が拡大されたこともあってか279位にチャートインした。オリコンチャート入りするのは1997年以来のこととなった。2016年12月に黒沢健一が脳腫瘍によって亡くなった際には、L⇔Rの楽曲に再注目されたためか284位に再浮上した。

今作の選曲は「Singles&More vol.2」を基調としたものになっている。ラストにポリスター時代の楽曲である「君に虹が降りた〜RAINDROP TRACES〜」が収録されているが、これはライブ音源。1997年にポニーキャニオンからリリースされたライブ盤に収録されていた音源なのでセーフと判断されたのだろう。
「Singles&More Vol.2」では「REMEMBER」が前作に収録されたため漏れていたが、今作では収録された。ポニーキャニオン移籍後のシングル曲は全て収録されているということになる。後はアルバム曲から選曲されている。「Singles&More Vol.2」に収録されなかった「SOCIETY'S LOVE」「直線サイクリング」といった人気曲が今回収録されている。
ポニーキャニオンとしては黒沢秀樹による曲、木下裕晴による曲をどうしても入れたかったようで、少々マニアックな曲が収録されている。木下曲なら「HANGIN' AROUND」よりも、「EASY ANSWERS」や「OVER&OVER」の方が良かったのではないか。「OVER&OVER」は「Singles&More Vol.2」と被ってしまうが。

選曲としては概ねポニーキャニオン時代の楽曲の魅力が掴めるような感じになっていると思う。ポリスター時代から卓越したポップセンスを発揮していたが、ポニーキャニオン移籍後はポリスター時代にあったマニアックさが薄れて、さらにポップでキャッチーを極めたような曲ばかり。
選曲に関して一番疑問なのはサイケでマニアックな「LIME LIGHT」が収録されたこと。恐らくポップでキャッチーなだけではない一面を見せたかったのだろうが、入門用のベスト盤なら同じオリジナルアルバムに入っている「MAYBE BABY」の方がシングルばりのポップナンバーなので良かったのではと感じる。管理人の好みとしては「SEVENTEEN」が収録されてほしかった。

UHQCDによる高音質を実感してほしいという目的で制作されたベスト盤だろうが、管理人の耳にはその効果は正直言って全く分からない。他の高音質CDにも言えることだが、リッピングしてしまったらCDによる高音質は一切意味が無くなる。パソコンや携帯プレイヤーで聴く方にとってはその恩恵は無いも同然。
しかし、今作は特に表記は無いが新たにリマスターされている。今作の真の強みはそのリマスターである。迫力のあるリマスターが施されていた「Last Roll」「Looking Back」とは異なり、音量を絞りつつも様々な楽器の音が聴こえてくるような丁寧なリマスターがされている。楽曲の新たな魅力を発見できるような音作りになっていると思う。


入門ならやはりポリスターとポニーキャニオンのどちらの時代の曲も聴ける「Last Roll」が一番良いと思う。しかし、そちらはそこそこ入手が面倒。レンタルではそれなりに見かけるが、現物を所有しておきたい管理人のような方には辛いだろう。シングル曲だけ聴きたいなら今作と「Singles&More」をセットで入手することをおすすめする。それなら割と安価で揃うと思う。その2作でも入門には十分。
L⇔Rはもっと多くの方に聴かれ、評価されるべきバンドだと思う。1990年代のJ-POPを彩った存在として、聴いておいて損は無いだろう。今聴いても新鮮な、エバーグリーンなポップスの数々を楽しめるはず。

★★★★★