今回が3回目となります。これは以前行った「私的○○年代ベストアルバム」の続編のようなものです。その企画では管理人が所有する1985年〜2016年リリースのアルバムの中から、好きな作品を1年ごとにベスト5形式(一部それより少なかったり多かったりしましたが)で紹介してきましたが、「曇りめがね的名盤特集」はその中から作品のチョイスに特に迷ってしまった年をピックアップし、好きな作品を紹介していきます。この企画ではランキング形式をやめ、作品及びその解説を並べていくだけの極めてシンプルな形をとります。何作紹介するかという数も決めていません。 
「私的○○年代ベストアルバム」で紹介した作品は解説文がほぼ同じです。既にブログで紹介した作品は作品名のところに記事のリンクを埋め込んであります。紹介している順番については、管理人が使っているCD管理アプリでのアーティストの並び順です。ご了承ください。

「曇りめがね的名盤特集」第三回は1995年。管理人が思う、アルバムの当たり年の一つです。音楽業界が特に活気付いていた頃という印象です。名盤と言いたくなるような作品が数多くリリースされた年だと思います。

4月25日、紹介している作品を追加しました!


ASKA
1995-02-27


ASKAのソロ3rdアルバム。「ひとりチャゲアス」をテーマに、ASKAソロの王道と言えるバラードだけでなく、激しいロックナンバーや爽やかなポップナンバーが並んでおり、バラエティ豊かな作品となっています。「はじまりはいつも雨」に次ぐASKAソロの代表曲「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」も収録されています。聴いていて飽きが来ないのが今作の魅力。チャゲアスよりもパーソナルな世界を持った歌詞にも注目して聴いていただきたいです。

追加!・B#「naked heart」

naked heart
B#
1995-06-21



B#の4thアルバム。中々にマイナーなバンドですが、今になって聴くと「なんで売れなかったの?」と思うような王道なポップス揃いのバンドです。今作はその魅力を存分に堪能できる作品です。吉川みきの可愛らしい歌声と、優れたメロディーセンスが冴え渡っています。カラフルなサウンド面も、ポップなメロディーを引き立てています。中古屋で見かけたら、是非とも入手していただきたいです。



・B'z「LOOSE」
B’z
1995-11-22


B'zの8thアルバム。オリジナルアルバムとしては最大となる300万枚を売り上げた大ヒット作。セールス的な全盛期と言える時期にリリースされた作品だけあって、全編通して勢いに溢れています。これまでの作品で見られたポップ、ロック、ブルースといった音楽性をバランス良く含んだ作風となっています。管理人はB'zに関しては長らくベスト盤止まりでしたが、そのような状態でもハマれるだけの魅力がありました。


CALL
1995-02-22


CALLの1stアルバム。CALLはボーカルとキーボード担当の櫻井茂雄とギターとコーラス担当の小林基弘から成る二人組ユニットです。美しいハイトーンボイスを生かしたコーラスワークで彩られた、爽やかかつ上質なポップスを得意としていました。彼らの楽曲はオフコース(小田和正)やチューリップを彷彿とさせます。今となっては少々マイナーなアーティストですが、楽曲は素晴らしいものばかり。中古屋に行った時には是非とも探してみてほしい作品です。


チャゲ&飛鳥
1995-06-28


CHAGE&ASKAの17thアルバム。これまで続いていたオリジナルアルバムのミリオンは今作で途切れてしまいました。その事情からも察せられるように、セールス的な全盛期を少し過ぎた辺りの作品ですが、楽曲の面ではかなり変化しました。ギターサウンドを前面に出した骨太なサウンドへと変貌を遂げました。ポップな曲は以前ほど多くはなく、ロック色の強い曲が多いというのも大きな特徴と言えます。 チャゲアスブームが起きていた1990年代前半の楽曲よりもサウンド面で普遍性を増している印象です。チャゲアスの格好良い楽曲を楽しみたいならまずは今作を。


�追加!・Escalators「Sprite」

Sprite
Escalators
1995-07-21



Escalatorsの3rdアルバム。力強さと無邪気さを併せ持ったZOOCOの独特な歌声と、リズム隊の日本人離れした演奏が魅力的なバンドです。この頃としてはかなり珍しかった、女性ボーカルによるアシッドジャズやファンクを展開していました。今作は笹路正徳がプロデューサーに参加し、Escalatorsのポップセンスを引き出しています。それによってか、演奏の聴きごたえやポップ性も前作より進化している印象があります。



�追加!・FESTA MODE「FESTA MODE Ⅲ」

III
festa mode
1995-06-25



FESTA MODEの3rdアルバム。FESTA MODEは決して著名とは言えませんが、王道かつ上質なポップスを得意としたユニットです。「なんで売れなかったの?」と思うような、キャッチーな曲揃い。それ故か、CMソングや番組のテーマソングに起用されることが多かったようです。夏を過ごすお供として聴かれることを想定した作品のため、全編を通してとにかく爽やか。ボーカルの一木有佳子の歌声も清涼感に溢れています。個人的には、FESTA MODEの曲の中で一番好きな「最後の約束」が収録されているのも好きな理由です。



FIELD OF VIEW
1995-10-10


FIELD OF VIEWの1stアルバム。「君がいたから」「突然」のヒット曲が収録され、FOVにとっての最大ヒットアルバムとなりました。全編通してポップで爽やかな曲が並んでいます。浅岡雄也の歌声も相まって、「男性版ZARD」とでも言いたくなるような作品です。今となっては少し古臭く感じてしまうようなサウンドも目立ちますが、それすらも気にならないほどの爽やかさ。ビーイングの中心アーティストとして、今作は聴いておくべきでしょう。90年代J-POP好きなら誰もが楽しめるはず。


追加!・FIRST IMPRESSION「WHAT’S NEW」

WHAT’S NEW
First Impression
1995-07-25



FIRST IMPRESSIONの1stアルバム。ORIGINAL LOVEのドラムだった宮田繁男と、ギターだった村山孝志、ボーカルの田仲玲子の3人組ユニットです。「女性ボーカル版ORIGINAL LOVE」と言いたくなるような、洗練された楽曲の数々を楽しめる作品。演奏に聴きごたえがあるので、演奏に耳を傾けて聴くと今作を余すところなく堪能できます。いつ聴いても違和感の無い、確かな力強さを持った曲ばかりです。現在はこの手の音楽が再評価されやすい印象があるので、再評価を望んでいます。



FLYING KIDS
1995-11-01


FLYING KIDSの9thアルバム。元々はファンクバンドとしてデビューしたFLYING KIDSですが、1994年頃から王道ポップス路線へと変化しました。今作は王道ポップス路線に転換してからの作品です。「暗闇でキッス〜Kiss in the darkness〜」「とまどいの時を越えて」といったヒット曲も収録されており、とても聴きやすい内容となっています。全8曲で30分少々というコンパクトさも魅力。90年代J-POPならではの爽やかな曲が好きな方には是非とも聴いていただきたい作品。


追加!・Instant Cytron「Change This World」

CHANGE THIS WORLD
INSTANT CYTRON
1995-10-25



Instant Cytronの1stアルバム。Instant Cytronはボーカル・キーボードの片岡知子、ギターの長瀬五郎から成るユニット。作詞作曲は二人とも担当しています。どこか懐かしい雰囲気を持った、聴き心地の良いポップスを堪能できる作品です。丁寧に練られたメロディーやアレンジが楽曲の耐久性を高めており、どのような時に聴いても変わらずに楽しめる印象があります。片岡知子の可愛らしい歌声は、いつまでも聴いていたいと思わせてくれます。「しあわせな時間」を味わいたい時のお供にぴったりの、温かみや心地良さに溢れた名盤です。



JUDY AND MARY
1995-12-04


JUDY AND MARYの3rdアルバム。前作でブレイクの兆しを見せたJAMですが、今作で遂にブレイクを果たしました。先行シングル「Over Drive」「ドキドキ」だけでなく、アルバム曲もブレイクに伴ってか勢いに溢れています。今作は作曲したメンバーがばらけているのも特徴。これまでの作品は恩田快人が大多数の曲を作曲していましたが、今作は恩田快人とTAKUYAで半々、さらには五十嵐公太の曲も2曲収録されています。3人の作曲者の特徴がよく現れた作品です。 先行シングル曲の「Over Drive」は、数え切れないほどの名曲が誕生した90年代J-POPの中でも屈指の名曲だと思っています。


・Letit go「200倍の夢」
Letit go
1995-09-01


Letit goの1stアルバム。タイトル曲である「200倍の夢」は中山エミリが出演したポカリスエットのCMのCMソングに起用されたので、世代の方なら懐かしい曲かもしれません。この曲はZARDの曲を彷彿とさせるような爽やかさを持った名曲です。今作はタイトル曲のような90年代J-POPの王道な曲のみならず、シティポップテイストの曲やレゲエを取り入れた曲など、意外と幅広い作風となっているのが特徴。ボーカルの八塚りえの伸びのある美しい歌声も今作の大きな魅力です。タイトル曲含め、もう少し評価されても良いのではと思う作品です。



L-R
1995-12-16


L⇔Rの6thアルバム。先行シングル「KNOCKIN' ON YOUR DOOR」がミリオンを達成し、波に乗る中でリリースされたヒット作。「全曲シングルカットできる」というテーマのもとで制作されただけあって、全編通してキレッキレのポップスを楽しめます。しかし、その中でも外した曲があるので飽きることなく聴けます。ベスト盤の次に聴くのがおすすめ。L⇔Rはもっと評価されても良いバンドだと思っています。L⇔Rに興味のある方には是非聴いてほしい作品です。


MY LITTLE LOVER
1995-12-05


MY LITTLE LOVERの1stアルバム。1stにして300万枚近い大ヒットを記録したアルバム。ミリオンを達成した自身最大のヒット作「Hello,Again〜昔からある場所〜」が収録されています。天才ポップス職人・小林武史の才能が全編に渡って溢れた至高のポップアルバム。小林武史の卓越したアレンジ能力がアルバムをカラフルに彩っています。シングル曲だけでなく、アルバム曲も素晴らしいものばかり。 少年性すら感じさせるような、透明感溢れるAKKOのボーカルが小林武史や藤井謙二の作り出す楽曲をさらに魅力を持ったものにしています。 タイトル通り、いつまでも古びることのない「evergreen」な作品だと思います。管理人の中ではJ-POPのアルバムの最高傑作に位置しています。J-POPが好きなら聴いておくべき傑作。


追加!・NICE MUSIC「POP RATIO」

POP RATIO
nice music
1995-10-21



NICE MUSICの4thアルバム。スペーシーな雰囲気を持ったポップスが並び、コンセプトアルバムの趣を持っていた前作「ACROSS THE UNIVERSE」から打って変わって、メロディー重視の作品になりました。シンセを主体とした丁寧な音作りはこれまでと変わりませんが、生音が増えたのが特徴。一回聴いただけでも、しばらく耳を離れなくなってしまうほどにキャッチーなメロディーの数々は圧巻です。ただポップなだけではなく、懐かしさや切なさも感じさせるような仕上がりなのは、まさに職人技。渋谷系に括れそうで、そうとも言い切れないという立ち位置のユニットですが、再評価されてほしいと思います。



追加!​・Oh!Penelope「Oh!Penelope」

Oh!penelope
Oh!Penelope
1995-01-21



Oh!Penelopeの1stミニアルバム。Oh!Penelopeは、詩人の血に在籍していた辻睦詞と渡辺善太郎から成る2人組ユニット。お洒落かつキャッチーでありながら、どことなくひねくれたポップスが展開された作品。音の一つ一つに色がついているかのような、多彩なアレンジが魅力的。5曲でわずか20分程度とかなり短い作品ではありますが、長い作品を聴き終えた後のような満足感があります。

このユニットもまた、括るとしたら渋谷系になるのでしょう。ただ、一言でまとめるにはあまりにも難しい、幅広い音楽性を持ったユニットです。



・PAMELAH「Truth」
PAMELAH
2009-08-24


PAMELAHの1stアルバム。PAMELAHは当時小室ファミリーを中心として流行っていた、シンセを取り入れたダンスミュージック風のポップスをビーイング流に実践したグループです。とはいえ小室ファミリーとは違い、ギターサウンドを前面に押し出した音作りを得意としており、それがPAMELAHの楽曲の大きな特徴と言えます。今作は全編通してキャッチーなポップス揃いで、後追いで聴くとどれがシングル曲なのか分からなくなるほど。どことなく切なさの漂うメロディーとシンセ、ギターサウンドとの絡みは絶品。 今聴いてもあまり時代性を感じないのは力強いギターサウンドのおかげなのかもしれません。これは小澤正澄の功績と言えるでしょう。


�追加!・Paris Blue「Living」

Living
paris blue
1995-08-23




Paris Blueの4thアルバム。ボーカル・作詞の谷口實希、キーボード・作曲の日比野信午の2人組ユニット。フレンチポップ色の強かったこれまでの作品よりも、シティポップ・AORの色が強くなっている印象があります。日比野信午の主張が前面に出た作品なのかもしれません。とはいえ、作品に溢れるお洒落な雰囲気や谷口實希の可愛らしい歌声は変わっていません。開放感に満ちたポップナンバーも、聴き入ってしまうようなバラードナンバーもどちらも魅力的。近年は、このような音楽の良さが認知されやすくなっていると思うので、中古屋で見つけたら是非とも入手していただきたいです。




RAZZ MA TAZZ
1995-07-21


RAZZ MA TAZZの2ndアルバム。爽やかさと切なさを併せ持った、RAZZ MA TAZZならではのポップスを全編通して楽しめる作品となっています。キラキラと輝くような青春を描いたラブソングは思わずときめいてしまうほど。RAZZ MA TAZZは今となってはマイナーなバンドという印象が否めませんが、楽曲の良さはどのバンドにも負けないと思います。デビュー〜1994年くらいまでのMr.Childrenが好きな方や、スピッツ・L⇔R・FIELD OF VIEWといったバンドが好きなら間違いなく良いと思えるバンドだと思います。今作は彼らの魅力を知るには打ってつけ。 隠れたJ-POPの名盤 と言っても過言ではありません。 


SING LIKE TALKING
1995-08-02


SING LIKE TALKINGの8thアルバム。これまでの作品よりも「ポップでありアーティスティックである」という姿勢を前に出した作品となっています。「ENCOUNTER」でのポップな要素と「togetherness」でのファンクやAORの要素。それらがバランス良く取り込まれた楽曲が展開されています。物凄く複雑に作り込まれたようなサウンドが特徴的な曲ばかりなのに、不思議と親しみやすい。SLTの楽曲の良さを知るのにおすすめな作品です。


SMAP
1995-07-07


SMAPの7thアルバム。前作と同様に、ニューヨークでレコーディングがされました。ジャズやフュージョンの業界で世界的に活躍する実力派ミュージシャンがこれでもか!と言うほど起用されており、とにかく豪華なサウンドを楽しめます。それらのジャンルに詳しくなくても凄さが分かるような演奏です。曲はポップで親しみやすい曲ばかり。SMAPのメンバーによる素朴なボーカルも今作の魅力と言えます。「アイドルの音楽なんて…」と思っている方にこそ聴いていただきたい名盤です。


SMILE
1995-09-21


SMILEの1stアルバム。SMILEは当時、「ポストミスチル」の筆頭候補として期待されていたバンドです。爽やかで親しみやすいメロディー、力強いギターサウンド、ボーカル・浅田信一の色気溢れる低い歌声で人気を集めました。そんなSMILEの1stアルバムは代表曲「明日の行方」「昨日の少年」が収録されており、とても聴きやすい内容となっています。浅田信一による文学的な世界観を持った歌詞も聴きどころ。Mr.Childrenやスピッツが好きな方ならハマれるバンド、作品だと思います。過小評価されているのが勿体無く感じるバンドです。


・Spiral Life「FLOURISH」
Spiral Life
1995-06-25


Spiral Lifeの3rdアルバム。アルバムごとに作風がコロコロと変貌を遂げるSpiral Lifeですが、今作はいつになく歪んだギターサウンドが前面に出た作品です。当時のブリットポップやシューゲイザー、グランジなどの様々な音楽を自由に取り入れつつも、Spiral Life流にしっかり料理された曲が並んでいます。どこか幻想的な雰囲気を持った楽曲の数々は聴いていると違う世界に迷い込んでしまったかのような感覚にさせられます。Spiral Lifeにとっての最後のオリジナルアルバムが今作ですが、もしもこのまま活動を続けていたらどうなっていただろうか?と聴く度に想いを巡らせてしまいます。その点ではフリッパーズ・ギターの「ヘッド博士の世界塔」と似た雰囲気を感じます。


�追加!・THE YELLOW MONKEY「smile」

Smile
THE YELLOW MONKEY
1995-02-01



THE YELLOW MONKEYの4thアルバム。これまでの作品よりも、かなりポップ性が増しているのが特徴。それに伴ってかセールスもかなり向上しており、THE YELLOW MONKEYにとっての出世作と言えるでしょう。しかし、これまで通りの妖しげで格好良い世界観は健在です。マニアックでありながら、一般的なJ-POPリスナーにも訴求できるような普遍性も持っているのが素晴らしいところ。自分はイエモンに関してはかなりのニワカですが、それでもハマれた作品です。



追加!​・The Chang「DAY OFF」

DAY OFF
The CHANG
1995-09-21



The Changの1stアルバム。The Changはフォークロックに傾倒していた頃のサニーデイ・サービスと、アシッドジャズを展開していた頃のORIGINAL LOVEを混ぜたような音楽性が特徴的なバンドです。どこか懐かしい雰囲気を持ったメロディーと、洗練された演奏は不思議と相性がぴったり。生活感に溢れた、気だるさも感じさせる詞世界も魅力的。いつの時代の若者にも共通するような、倦怠感がよく伝わってきます。ボーカルの石井マサユキの歌声も相まって、肩肘張らずに聴けるような作品となっています。近年は再評価されてプレミアがついているようですが、それも頷ける完成度を持った作品です。



追加!・The Trampolines「Splash!」

SPLASH!
トランポリンズ
1996-06-21

※1995年リリース。

The Trampolinesの1stアルバム。当ブログで洋楽アーティスト及び作品を扱うことは珍しいですが、好きな作品なので。スウェーデン出身のバンドです。当時は二人組ユニット。爽やかなギターポップが並んだ作品となっています。いつ聴いても晴れやかな気持ちにさせてくれるような、甘ったるいほどにキャッチーかつ美しいメロディーがたまりません。可愛らしいジャケ写も魅力的。自分は洋楽をあまり聴かない方ですが、それでも引き込まれるようなポップ性に満ちた作品です。



WANDS
1995-04-24


WANDSの4thアルバム。これまではデジタルサウンドを取り入れたポップな曲を多数リリースして大ヒットを飛ばしてきましたが、今作は一転して激しいロックサウンドを全面的に押し出した作品となっています。今までのWANDSのような楽曲を求めるファン、新たな音楽性を歓迎するファンとではっきり分かれた問題作にして、傑作。病み(闇)を感じさせる詞世界も今作の大きな特徴。管理人の中ではWANDSの最高傑作は今作。疲れた時やイライラした時に聴くと異様な程にハマれます。


・ZARD「forever you」
ZARD
1995-03-10


ZARDの6thアルバム。セピア風のジャケ写からも察しがつくかもしれませんが、前作「OH MY LOVE」に比べると幾分か落ち着いた雰囲気を持った作品です。これまでのアルバム曲にはロック色の強い曲がありましたが、今作ではそのような曲が減って歌謡曲のテイストを持った曲が増えました。前々作「揺れる想い」や前作「OH MY LOVE」のようにヒット曲が満載な作品というわけでもなく、一回聴いてすぐに気に入るような派手な作品というわけでもありません。しかし、そのような作品だからこそ聴く度に味わいが出てきます。一回聴いただけでは良さが分かりにくいと思います。


追加!the pillows「LIVING FIELD」

LIVING FIELD
the pillows
1995-03-24


the pillowsの4thアルバム。「第2期」と呼ばれる時期のピロウズの作品です。当時の渋谷系に寄った、お洒落で洗練されたポップスが揃っています。次作で武骨なギターロックという音楽性を確立するわけですが、それ以降とは別のバンドかと思ってしまうほどに異なる作風が印象的です。ピロウズは次作以降の路線が完全に定着しているだけに、この頃の作品はどうにも過小評価されてしまっている印象が否めませんが、作風が違うだけであって、以降の作品に劣っているわけではありません。



・サイコベイビーズ「ざくろを食べた日」
Psycho Babys
1995-07-21


サイコベイビーズの2ndアルバム。相当にマイナーなバンドではありますが、いつ売れてもおかしくないような王道のポップスを得意としていたバンドです。現在は作詞家として活躍する黒須チヒロが大多数の楽曲の作詞作曲を担当していました。小さな子供が聴いても良いと思えるのではと感じるような親しみやすい曲が多いのがサイコベイビーズの魅力です。まさに「みんなのうた」と言えます。ポップでキャッチーな曲、メッセージ性溢れる歌詞などどれを取っても印象的な作品です。このまま埋もれてしまうのは歯がゆいくらいの作品なので、中古屋に行った時には是非とも探してほしいと思います。


スピッツ
1995-09-20


スピッツの6thアルバム。大ヒット曲「ロビンソン」「涙がキラリ☆」が収録され、オリジナルアルバムの中では最多の売上を記録した作品。大ヒットの勢いをそのままに、全編通して爽やかなポップスが展開されたアルバムです。全11曲で40分少々というコンパクトさもたまりません。一般リスナーが思うスピッツの楽曲像は今作に集約されていると言っても過言ではありません。J-POPが好きなら必ず聴いていただきたいレベルの名盤です。管理人の中では90年代の邦楽の中でも屈指の名盤というポジションにあります。


​追加!佐藤聖子「SATELLITE☆S」
SATELLITE☆S
佐藤聖子
1995-06-21


佐藤聖子の5thアルバム。透明感、可愛らしさ、力強さ…様々な要素を持った、独特な歌声が魅力的な歌手です。外部から提供された曲と自作の曲が混ざった構成になっていますが、どの曲もしっかり耳に残るような仕上がりです。シングル曲やタイアップがついた曲が多いのも、その理由と言えるでしょう。聴いていると明るい気持ちになれるような、佐藤聖子の自然体で優しい歌声も素晴らしい。90年代のガールポップ界隈は個人的に再注目されるのを望んでいるのですが、その中でも佐藤聖子は特に再評価されてほしいと思うアーティストです。



追加!・和田弘樹「WONDER HERO」

WONDER HERO
和田弘樹
1995-04-21



和田弘樹の1stアルバム。現在は「h-wonder」名義で作編曲家として活躍していますが、シンガーソングライターとして活動していた時期もありました。R&B、ソウル、ファンクを主体とした作風なのですが、どの曲もとてもポップ。全曲の作詞作曲編曲に加え、シンセのプログラミングも自らこなすというマルチな才能はこの頃から発揮されていました。歌声にはそれほどインパクトは無いのですが、それでもメロディーやサウンド面には聴きごたえがあります。横山輝一、林田健司、米倉利紀辺りが好きなら聴いて損は無い作品だと思います。



�追加!・奥井亜紀「Wind Climbing」

Wind Climbing
奥井亜紀
1995-03-25




奥井亜紀の2ndアルバム。『魔法陣グルグル』のエンディングテーマに起用されて、今でも多くの人に支持されている名曲「Wind Climbing〜風にあそばれて〜」が収録された作品。奥井亜紀にとっての出世作と言えるかもしれません。自然をイメージさせる曲が多めなのが今作の特徴。どこまでも広がっていくような壮大さ、あらゆるものを包み込んでしまえそうな大きな優しさ…そのような魅力が今作の収録曲には溢れています。心に沁みる曲ばかりの作品です。



・奥田民生「29」
奥田民生
1995-03-08


奥田民生の1stアルバム。タイトルはリリース当時29歳だったからという極めて単純な理由です。ソロ1stという事情が関係しているためなのかはわかりませんが、全編通して少し暗い雰囲気が漂っています。アップテンポな曲はありますが、どことなく哀愁が漂っているのが特徴的です。硬派なイメージのラブソングが並んでおり、フォークロック的な作風が前面に押し出されています。これからソロでやっていくという決意も感じさせる作品。管理人がもう少し歳を取ってから聴いたらもっと良さが分かってくる作品だと思っています。


・奥田民生「30」
奥田民生
1995-12-01


奥田民生の2ndアルバム。「29」からは約9ヶ月程度の間隔を経てリリースされました。タイトルはリリース当時30歳だったからという極めて単純な理由です。ポップな曲が多めで、前作よりも明るくなったという印象があります。良い意味で気楽に作られた作品という感じがして、聴いていて疲れない。これは奥田民生の作品に共通して言えることかもしれませんが。聴けば聴くほど新しい発見がある。そのような作品だと思います。30代に差し掛かる頃に聴いたら今作の世界観が分かるようになる…と信じています。


追加!・岡本真夜「SUN&MOON」

SUN&MOON
岡本真夜
1995-06-10



岡本真夜の1stアルバム。大ヒット曲「TOMORROW」が収録された作品。十川知司がメインアレンジャーを務めており、90年代の王道と言うべきキラキラしたアレンジに彩られたポップスの数々を楽しめます。誰が聴いても良いと思えるような、普遍性に満ちた歌声、聴き手の心に寄り添った優しい詞世界…岡本真夜の魅力は1stである今作から遺憾無く発揮されています。岡本真夜が優れたメロディーセンスを持ったアーティストであることは、今作を聴けばよくわかることでしょう。



岡村靖幸
1995-12-13


岡村靖幸の5thアルバム。前作「家庭教師」からは実に5年振りのリリースとなりました。ギラギラしたイメージのジャケ写からもわかるように、全体的にとっ散らかった作品となっています。これは既発曲が大多数を占めているからかもしれません。特に歌詞がとっ散らかっています。いつもに増して意味が分からない歌詞が展開されており、辛うじて分かる部分もどこか病みを感じさせるもの…というパターンが多め。苦しみながら作られた作品なのかなと勘繰りたくなってしまいます。とはいえ一曲一曲の完成度は異様に高く、引き込まれてしまいます。特に「青年14歳」は岡村靖幸のキャリアを通じても屈指の名曲だと思います。前作ほど評価されていない印象が否めませんが、今作ももっと評価されていいのではと思ってなりません。


追加!平井堅「un-balanced」
un-balanced
平井堅
2000-10-01(再発盤)


平井堅の1stアルバム。後に打ち込み主体のR&B路線で成功を収めますが、この頃はソウルやファンク、AORの要素を持ったポップスを展開していました。生音主体で洗練されたサウンド面は聴きごたえがあります。デビュー当初ということもあり、若々しさを感じさせる歌声がインパクト抜群ですが、卓越した表現力はこの頃から持っていたことがよくわかります。個人的には、後のR&B路線よりも好みです。突出した部分が無かったから、この頃は売れなかった…と言ってしまえばそれまでなのですが、そうした部分を抜きにしても好きな作品です。



・恋愛信号「ロマンス」
恋愛信号
1995-12-01


恋愛信号の1stアルバム。バンド名で分かると思いますが、ラブソングを専門としたバンドです。名前を挙げるだけで小っ恥ずかしくなってしまうようなバンドですが、歌詞も恥ずかしくなってしまうようなものばかり。しかし、それが彼らの最大の魅力だと思います。恋愛信号はツインボーカルで、それを生かしたコーラスワークにも定評がありました。恋愛信号はコーラスグループとしても優れていたと言えます。数々の恋物語が詰まったアルバムですが、恋愛をしていない方でも楽しめるような作品だと思います。


東京Qチャンネル
1995-06-28


東京Qチャンネルの1stアルバム。現在作詞家としても活動するボーカルの須藤まゆみと、作曲家や編曲家として活動している割田康彦の2人組によるグループです。世間では決して名が知れたグループではなかったようですが、どの曲もJ-POPの王道中の王道と言いたくなるようなポップスです。チャートの上位に来ても全く違和感の無いような曲です。遊び心溢れるアレンジも聴きどころ。もっと多くの方に知っていただきたいグループであり、もっと多くの方に聴いていただきたいアルバムです。中古屋をハシゴしてでも見つける価値があると思います。


・東野純直「Colorful」
東野純直
1999-02-24


東野純直の3rdアルバム。東野純直はAORやブラックミュージックからの影響を受けたメロディーやサウンドを展開しつつも、親しみやすい王道なJ-POPの範疇に収める…という腕に長けたアーティストです。爽やかなのにどこか切なさを感じさせるメロディーは絶品。そのようなメロディーや透明感溢れるハイトーンボイスは今聴いても新鮮で、古臭さを感じません。それらの魅力は今作でも遺憾無く発揮されています。1990年代に活躍した男性シンガーソングライターの中では少々地味な存在かもしれませんが、楽曲は素晴らしいものばかり。是非とも聴いていただきたいアーティストです。


追加!・染谷俊「僕の両手」

僕の両手
染谷俊
1995-09-01



染谷俊の3rdアルバム。尾崎豊を彷彿とさせる力強いメッセージソングと、優しさに溢れたポップなラブソング。どちらも染谷俊の大きな魅力ですが、今作はそれらの魅力を存分に楽しめる作品です。両方の要素に共通して描かれているのは、聴いていると恥ずかしくなってしまうほどに真っ直ぐな想い。訴求力に満ちた歌詞やボーカルも当然素晴らしいですが、それらを支えているのはメロディー。ただ激しかったり、ポップだったりするだけではなく、美しさがあります。いつ聴いても良いと思える曲ばかりです。



追加!・柿原朱美「Mermaid Kiss」

Mermaid Kiss
柿原朱美
1995-07-26



柿原朱美の6thアルバム。音楽性の変遷が激しいアーティストですが、この頃はシティポップ・AORに傾倒していました。その手の音楽が下火だった90年代にあって、女性のシティポップ・AOR系アーティストはかなり貴重な存在だったと言えます。ソウルのテイストも感じさせる、上質かつポップなメロディーやサウンド面は思わず聴き惚れてしまうほど。可愛らしさと気だるさの両方を感じさせる、不思議な味わいを持った歌声も魅力的。ラードが多めの構成でも聴き飽きないのは、確かなメロディーがあるからでしょう。90年代の日本のシティポップ  ・AORにおける、隠れた名作です。



追加!・栗林誠一郎「Rest of My Life」

Rest of My Life
栗林誠一郎
1995-11-01



栗林誠一郎の7thアルバム。栗林誠一郎と言えば、ビーイング系のアーティストへの楽曲提供のイメージが強いですが、シンガーソングライターとしても精力的な活動をしていました。清涼感に溢れたハイトーンボイスや、どことなく哀愁を帯びたメロディーが持ち味。他のアーティストに提供した曲からは想像しにくいものの、シティポップ・AORに寄った作風となっています。それは栗林誠一郎の作品に共通して言えること。集中して聴くのももちろん良いですが、何かのついでに聴くとさらに心地良く感じられると思います。



追加!・田嶋里香「RIKA」

RIKA
田嶋里香
1995-05-31



田嶋里香の1stアルバム。田嶋里香は「美人な歌声」と言いたくなるような、可愛らしく透明感のある歌声が魅力的なガールポップ系歌手です。どの曲もシングルばりにポップで耳に残りやすい仕上がりなのに、上品さも感じさせるのは歌声の影響でしょうか。同じような歌声の持ち主は溢れかえっているようでいて、後にも先にも意外といない印象です。聴いていて安心感があります。正統派な歌手なのか、アイドルなのかよくわからない立ち位置でデビューしてしまったのが少々惜しいところ。



追加!・真心ブラザーズ「KING OF ROCK」

KING OF ROCK
真心ブラザーズ
1995-05-01



真心ブラザーズの5thアルバム。改名してから初のアルバムですが、その名の通り一気にロック色の強い作品になりました。フォークロックに加え、ソウルやファンク、ヒップホップも取り入れたサウンドに変貌を遂げています。サウンド面だけでなく、詞世界においても大幅に変化しました。全知全能の王様になったかのような、向かう所敵無しな詞世界は圧倒的な力強さを持っています。それでいて、これまでの作品にも感じられたシニカルさや毒の要素はさらに存在感を増しています。最初から最後まで、凄まじい迫力とポップ性で駆け抜ける構成が魅力的。そのタイトルに恥じない名盤です。



追加!・石嶺聡子「INNOCENT Satoko Vocal No.1」

INNOCENT SATOKO VOCAL No.1
石嶺聡子
1995-05-10



石嶺聡子の1stアルバム。後に喜納昌吉の楽曲のカバー「花」がヒットして、沖縄民謡歌手と誤解されてしまうわけですが、この頃は王道なポップスが主体。「この頃は」というよりは、「本来の音楽性」と言うべきでしょうか。どこまでも伸びていくような、優しく美しい歌声がたまらなく心地良いです。作家陣による楽曲も、その歌声の魅力を活かすような爽やかなメロディーを持ったものばかり。癒しを求めて聴くにはうってつけの作品です。



追加!・米光美保「FOREVER」 

FOREVER
米光美保
1995-10-21



米光美保の2ndアルバム。前作「From My Heart」に引き続き、角松敏生がプロデュースを手掛けました。打ち込みを主体にしつつも、洗練されたシティポップ・AORサウンドを聴かせてくれる作品です。大橋純子に吉田美奈子と、その界隈での実力派ボーカリストの楽曲をカバーしているのも今作の特徴。新たな魅力を見いだせるような、米光美保の色を出したカバーとなっています。米光美保の透明感溢れる歌声は、今作のきらめきを演出しています。近年では再評価されて、そこそこ高値で出回っているというのも頷ける作品。



追加!・綿内克幸「Tears」 

Tears
綿内克幸
1995-10-21



綿内克幸の3rdアルバム。綿内克幸はネオアコ系のシンガーソングライターで今作もそれが主体ですが、フォークロックやブラックミュージック、AORなど多彩なジャンルを取り入れた楽曲が魅力的な作品です。多彩なアプローチがされた曲が印象的ですが、どの曲もポップかつ美しいメロディーが展開されており、それが今作及び綿内克幸の持ち味と言えるでしょう。今聴いても古臭さを感じさせないだけの曲が揃っています。ジャンル分けするなら渋谷系になるのかもしれませんが、そろそろ再評価されても良いのではと思います。



高野寛
1995-03-29


高野寛の7thアルバム。坂本龍一、高橋幸宏、テイ・トウワ、小山田圭吾、FLYING KIDSといった豪華なミュージシャンを迎えて制作されました。そのためか、これまでの高野寛の曲とは違ったサウンドが展開された曲もあります。タイトルのように、暗い曲と明るい曲とがバランス良く並んでいるのも特徴です。歌詞は阪神淡路大震災の影響を受けて作られたものもあり、内省的なテーマを持ったものが殆ど。キャリアの中では少し地味な作品かもしれませんが、聴くほどに良いと思えるような曲が並んでいます。 


色々な作品を挙げてきましたが、どれもおすすめです。中古屋やレンタル店に出向く際に参考にしていただけたら幸いです。今後追記する可能性がありますので、その際にはツイッター(@fumimegane0924)で報告しつつ加筆修正していきます。