2018年6月25日。「国民的バンド」という呼び名がよく似合うバンド、サザンオールスターズがデビュー40周年を迎えた。その記念と言っては難だが、サザンについて色々と語っていきたいと思う。我ながら、恐ろしくまとまりのない文章になってしまった。ご了承ください。

40周年という時がどれほどのものか、今年で19歳になる自分には到底想像がつかない。自分が生まれてから今に至るまでの人生を2周したとしても、ギリギリ40年には届かない。
ただ、一つだけよくわかることがある。40年も活動を続けるのは途轍もなく大変だということ。小休止を重ねてきたとはいえ、音楽界の第一線を走り続けるほどの人気と実力を兼ね備え、周囲の人間関係にもある程度恵まれていなければここまで長く活動はできていないだろう。
ファンというのは贅沢なもので、新作が定期的に出されるのを当たり前のように思ってしまう。しかし、リスナーを飽きさせないような新鮮さと完成度を両立させた新作を40年に渡って放ち続けるというのは「至難の業」の言葉すら生ぬるいほど難しいことである。
改めて、その歴史の長さには脱帽するしかない。


自分にとってのサザンの原点である「海のYeah!!」と「バラッド3」を聴いたのは3〜4年前。それらを聴いてハマり、オリジナルアルバムやアルバム未収録曲まで手を伸ばすようになって2年程度なので、長年のファンに比べたら「クソ」がつくほどのニワカだというのは自覚している。実際、自分がサザンのファンになってからは桑田佳祐ソロの活動の方が盛んだったように思う。

ただ、サザンを本格的に聴くよりもずっと前にも、曲には聴き覚えのあるものが多くあった。恐らく、生まれて初めて耳にしたサザンの曲は「君こそスターだ」である。それこそ、サザンの凄さではないか。
ファンであろうとアンチであろうと、興味が無かろうと知っている曲があるということ。1970年代・1980年代・1990年代・2000年代・2010年代と全ての年代でヒット曲や著名な楽曲を生み出しており、曲名こそ知らないとしてもサザンの曲を聴いたことのない日本人はほぼいないと言っていいだろう。


王道なポップス・ロックをやっているだけのバンドだったら、自分はそこまでハマっていなかったと思う。一般受けする親しみやすい曲を生み出し続ける裏で、ファンでも理解しがたいようなマニアックな曲も生み続けている。桑田佳祐の才能が暴走した結果、作られたとしか思えない曲も多くある。本当に1組のバンドなのかと疑いたくなるほどに多彩な音楽性があるからこそ、自分はサザンに魅かれたのだろう。サザンの音楽性をジャンルで括るのはナンセンスであり、無理やり括るとしたら「サザンオールスターズ」としか言いようが無い。
それだけあって、ファンに「サザンの最高傑作は?」と聞いても答えがバラバラになるはず。歴史の長さと、それぞれの作品のクオリティの高さの証明である。


振り返ると、サザンの作品に関する知識はツイッターを始めてからサザンファンのフォロワーさんに教えていただいたものがほとんどだ。時間をかけてゆっくりオリジナルアルバムを揃えていったが、それを通じて作品の魅力を語り合うことの楽しさを学んだように思う。それと同時に、自分からアーティストや作品の魅力を発信する楽しさや難しさも知った。ツイッターという「架空の広場」で。
現在の自分はツイッターにて「宣教師」として様々なアーティストや作品の魅力を布教することもしているが、サザンはその原点にあった存在だと思う。


正直なところ、サザンが一番好きなバンドかと問われればそうでもない。好きな曲はいくらでもあるが、思い出と深く結びついたような突出して好きな曲があるかと言ったらそうでもない。それでも、サザンが好きだ。親と好きな曲や思い出について語れる数少ないアーティストでもある。自分の中で特定のアーティストが普遍的な存在になると、それについて語ったり作品を頻繁に聴いたりしなくなるクセがあるのだが、サザンはまさにそのような存在。ただ、いざ聴けばその良さを再確認して惚れ直す。何度惚れ直したかなんてわからないが。


今年の夏がいつもに増して暑くなろうと構わない。8月1日には「海のOh,Yeah!!」のリリースが予定されているからだ。
暑い夏のお供にサザンの曲たちと、三ツ矢サイダーがあることの幸せさ。当たり前過ぎて考えてこなかったことだが、今年の夏はその幸せを噛み締めて過ごしたい。
「超・大御所」と言えるほどのキャリアになってもなお、現役として第一線で活躍し続けるサザンのこれからにまだまだ期待するしかない。