この企画はいつも年末に行っていますが、今年は上半期が終わる頃にやってみます。​「上半期後編」ということで、4月〜6月に出逢ったベストソングを挙げていきます。

いつもの如く今年リリースの曲はあまりにも聴いた量が少ないので「2020年のベストソング」はやりません。
「2020年に出逢ったベストソング」ということで、過去の作品を聴いた中で特にハマった曲を年代問わず紹介していきます。一部今年リリースの曲もあります。
今年初めて聴いた曲だけでなく、過去に聴いたことがあって今年その良さを再認識した曲も含んでいます。
youtubeなど動画サイトにアップされているものはそのリンクも貼っておきます。



【4月…3月と同じように、声優に傾倒した時期でした。】


・星野みちる「離して、、、」(2014年)

星野みちるの3rdシングル曲で、2ndアルバム「E・I・E・N VOYAGE」の収録曲。AKB48の1期生で、卒業後はシンガーソングライターとして活動している。2ndアルバムは80'sのシンセポップとシティポップを混ぜたような独特な音楽性が魅力的な作品だった。
microstarの佐藤清喜作曲によるシンセポップナンバー。キャッチーかつ哀愁を帯びたサビのメロディーは佐藤清喜の真骨頂と言える。シンセを始め、聴けば聴くほど緻密に作り込まれたサウンドだとわかる。この手の曲には弱い。


・田中理恵「アイスティー」(2003年)

田中理恵の2ndアルバム「24 wishes」の収録曲。このアルバムは声優の名盤として挙げられていることが多く、それでこの頃に自分も聴いてハマった。好きな曲揃いのそのアルバムの中でも特に好きな曲。
いかにもかの香織らしいドラマティックかつ美しいメロディーが冴え渡るバラードナンバー。歌い方もどことなくかの香織を彷彿とさせる。聴いたことも無いのに、何となくセルフカバーバージョンが想像できるくらい。


・内田真礼「モラトリアムダンスフロア」(2017年)

内田真礼の1stミニアルバム「Drive-in Theater」の収録曲。「Drive-in Theater」は最初から最後まで勢いを保てるだけの曲のキレ・構成の上手さを兼ね備えており、ただただ名盤だと思った。​その中で特に好きな曲。
作詞作曲編曲:大石昌良による、ぶち上がる以外の選択肢が無いようなロックナンバー。随所に和風な雰囲気があるのが特徴的。歌唱力のお陰でサラッと聴けてしまうが、本当に歌いにくそうな曲だと思う。それを力強く、そして可愛く聴かせるところに凄さを感じる。
まれいたそ〜


・GA芸術科アートデザインクラス「ナミコさん(evergreen)」(2009年)

アニメ『GA 芸術科アートデザインクラス』のキャラソンアルバム・サントラ「music palette」の収録曲。
安部純・武藤星児のダブルオーツが手がけており、全体的にやたらとジャズ・フュージョン色の強い作風のサントラで好きな曲ばかりだったのだが、その中でもこの曲が好き。
本当にアニメの中で使われていたのか?と思ってしまうほどにガチガチなブラコン。このメロウな雰囲気が素晴らしい。夜に聴くと最高。田舎暮らしのくせして夜景をイメージしながら聴いてしまう。


・水瀬いのり「MELODY FLAG」(2016年)
(ライブ映像)

水瀬いのりの3rdシングル「Starry Wish」のC/W曲。いのりんはC/W曲をアルバムに入れないという花澤香菜タイプの声優アーティストなので、この時期に全シングルを揃えるに至った。それで聴いた中で一番好きな曲。
もはやイントロからしてぶち上がってしまうような、高揚感溢れるポップロックナンバー。そのまま最初から最後まで駆け抜けるような感覚がある。聴いている間は全能感さえ漲って止まらなくなる。この曲でぶち上がれる人とは友達になれそう。
「もうこれ表題曲で良かったんじゃないですかね…?」と聴く度に思う。いのりん、曲に恵まれ過ぎ。


・椎名心実(CV:佐藤聡美)「Believe Myself」(2016年)※音源化された年を基準。

ゲーム「ガールフレンド(仮)」関連のキャラソンで、「ガールフレンド(仮) キャラクターソングシリーズ vol.1」収録。
ROUND TABLEの北川勝利が作編曲を手掛けた曲。イントロからしてそれっぽさ全開で、もはや北川勝利信者と化してしまった自分はそれだけで魅かれ、アルバム購入に至った。
今年のベストソングをリストアップする中で、「ガールフレンド(仮)」のキャラソンは欠かせないと思っていたのだが、好きな曲が多くて選ぶのが大変だった。結局、この曲がきっかけとなってキャラソンアルバムを入手し、様々な好きな曲に出逢えたという思い入れを重視してこの曲を選んだ。


・吉谷彩子「恋のオーケストラ」(2012年)

アニメ『謎の彼女X』のオープニング曲で、同作の円盤1巻の特典CDに収録されている曲。※iTunesでも購入可。吉谷彩子は『謎の彼女X』のヒロイン・卜部美琴の声優でもある。
これまたROUND TABLEの北川勝利が作編曲を手掛けた曲。エンディングで同じく吉谷彩子×北川勝利による「放課後の約束」のどちらにしようか迷った末にこちらを選んだ。
イントロから胸の高鳴りを抑えられない。メロディーとアレンジの圧倒的な高揚感!派手なのに美しいストリングスの使い方はまさに渋谷系。聴いていて何故かドキドキするような歌声も素晴らしい。
ビズリーチのCMやドラマ『グランメゾン東京』で吉谷彩子を知っただけに、かつてはこのような活動もしていたことに驚くばかり。また歌ってくれないかな…


・宇佐美奈々子(CV:伊藤美来)・小日向縁(CV:三澤紗千香)「流川ガールズソング」(2014年)

アニメ『普通の女子校生が【ろこどる】やってみた。』の劇中歌。1月に紹介したように、みっくのソロにハマった。そこからの流れでキャラソンを漁るようになり、その流れでろこどる関連の作品を入手した。名曲揃いのろこどる関連の曲でも一番好きなのがこの曲。
キャッチーで美しいメロディー、圧倒的な高揚感と可愛らしさ、それだけでなくどことなく漂う切なさや懐かしさ…そうだよ、これがアイドルポップなんだよ!まさかこのような形で俺の理想とするアイドルポップに出逢えるなんて思いもしなかった。アニメ本編の流れで聴いたらガチで感動した。
俺、やっぱりアイドル好きだわ。


・井上ほの花「月世界フライト」(2016年)
※アルバムダイジェスト動画(再生開始〜28秒辺り)

井上ほの花の1stミニアルバム「ファースト・フライト」の収録曲。井上ほの花は声優の井上喜久子の娘で、本人も声優。収録曲のどれを紹介しようか迷ったものの、オープニング曲のこの曲を紹介する。
この曲に限ったことではないが、イントロからして漂う80'sの雰囲気!シンセの音使いもドラムの質感も80's感凄い。これもう飯島真理だよ。イントロそれっぽいし。
で、井上ほの花の透き通った歌声や真っ直ぐな歌い方は90'sガールポップのそれを彷彿とさせる。 
「これ本当に2016年の作品なのか?」と良い意味で疑いたくなる曲およびミニアルバムだった。


・The 1975「Me & You Together Song」(2020年)

The 1975の4thアルバム「Notes on a Conditional Form」の先行シングル曲。やっと出ました2020年リリース。バイト先の店内放送で流れてきて、イントロからして好きな曲だと確信した。この手のキラキラしたギターサウンドやどこか懐かしいメロディーには本当に弱い。店内放送は人気(だと思う)の洋楽がよく流れるのだが、その中で気になる曲はあっても、好きな曲に出逢えたのは現時点ではこの時だけ。
翌月にはこの曲が収録された4thも含め、全てのアルバムを入手するほどハマった。手を出すのが少し遅かったとはいえ、流行の洋楽を流行っているうちに聴くのは初めての経験だった。


【5月…声優とUKロック主体。】


・The Cure「Just Like Heaven」(1987年)

The Cureの7thアルバム「Kiss Me, Kiss Me, Kiss Me」の収録曲で、シングル曲。キュアーのベスト盤を聴いた中でも一番好きな曲。「In Between Days」(表記揺れあり)や「Friday I’m In Love」辺りと迷った末にこの曲を紹介する。
徹底的にキラキラしたポップなサウンド、駆け抜けていくようなメロディーには一聴しただけでも魅かれた。こちらの方が先だが、ギターやキーボードの使い方に初期のラルクのような雰囲気を感じた。対訳を見るとどことなく陰のある詞世界だった。メロディー・サウンドと歌詞のギャップが好きなので気にしない。


・The Smiths「William, It Was Really Nothing」(1984年)

The Smithsのシングル曲で、コンピレーション盤「Hatful of Hollow」収録。「Complete」を購入するのはバイトを始めた時以来の目標で、この頃にそれを達成した。少しずつ聴いた中で特に好きなのがこの曲。
メロディーもそうだが、この曲はジョニー・マーのギターがとにかく凄い。2分10秒ほどの短い曲なのに存在感を放ち過ぎ。ここまで美しくて気持ちが昂るようなギターを楽しめる曲もそうは無いと思う。
そして、「I don’t dream about anyone except myself」という歌詞の暗さが非常に印象的。


・WITCH NUMBER 4「星屑☆シーカー」(2018年)

ゲーム「Tokyo 7th シスターズ」に登場するアイドルユニット・WITCH NUMBER 4の楽曲。Spotifyで偶然この曲を聴き、「これは好きなやつだ…!」と確信し、数日後には3rdアルバム「THE STRAIGHT LIGHT」を購入していた。ゲームのシステムもユニット名もキャラ名もよくわからない。それでも好きな曲は沢山ある。
この曲のような高揚感の中に少しの切なさを漂わせたアイドルポップは好みのど真ん中だ。
この曲に限ったことではないのだが、ナナシス関連は非常に曲に恵まれている印象。自分ももう少し真剣にナナシス関連の作品に向き合っていこうと思う。


・安野希世乃「ぼくのヴィーナス」(2018年)

安野希世乃の2ndミニアルバム「笑顔。」の収録曲。きよのんはフォロワー、リア友の両方からおすすめされたので聴き始めた。1stミニアルバム「涙。」も同じタイミングで入手したが、両作含めてこの曲が特に好き。
渋谷系やアシッドジャズを想起させるサウンドがたまらないポップナンバー。サウンドだけなら90年代前半〜半ば辺りのORIGINAL LOVEだと思ってしまいそう。それでいて、メロディーそのものはアイドルポップ的なキャッチーさと可愛らしさを併せ持っている。こういうのが聴きたかったんだ!


・駒形友梨「クロックワイズ」(2018年)

駒形友梨の1stミニアルバム「〔CORE〕」の収録曲。「#お洒落系声優ポップス」のプレイリストを作った際、一緒に作った私的名盤紹介さんがこの曲を入れていたことで初めて耳にした。
シティポップ・AORに振り切った印象のある曲。ここまでガチガチなシティポップをやってくれるとは…限定盤でこの曲のインストを聴いたらさらにぶっ飛んだ。何回でも聴けてしまう。ベイブレード先輩の安定感溢れる歌唱力も聴いていて本当に心地良い。
1月のところで挙げた伊藤美来の「PEARL」と並び、「#声優シティ・ポップ」の代表的存在と言っていいと思う。


・ブルー・ペパーズ「二人の未来(feat.佐々木詩織)」(2017年)

ブルー・ペパーズの1stフルアルバム「Retroactive」の収録曲。フォロワーがツイキャスの中でこの曲を流していたのを聴いて好きな曲だと確信し、しばらくしてアルバムを購入した。彼らの作品を入手するのは数年前にデビューミニアルバム「ブルー・ペパーズEP」を聴いて以来だった。
前述した駒形友梨の「クロックワイズ」と似たような雰囲気を感じる、上質なシティポップ・AOR。前作収録の「6月の夢」を聴いた時も思ったが、彼らの曲やアレンジと佐々木詩織の歌声の親和性が特に高い印象。


・ORESAMA「流星ダンスフロア」(2017年)

ORESAMAの5thシングル曲。3月のところで紹介した上田麗奈「あまい夢」を提供したユニットでもある。その流れでこちらにも興味を持って聴き始めた。特にこの曲は一聴しただけで好きな曲だと確信した。この曲のために2ndアルバム「Hi-Fi POPS」を購入したと言っていい。
あくまで王道なJ-POP的メロディーに加え、70年代後半〜80年代のディスコミュージック系のサウンド。そして、ぽんの可愛らしい歌声との絡みがたまらない。ミスマッチなようでいて、これ以上無いほどよく合っていると思う。


・Pizzicato Five「惑星」(1988年)

Pizzicato Fiveの2ndアルバム「Bellissima!」の収録曲にして、オープニング曲。田島貴男ボーカル時代のピチカートは3月に3rdアルバム「女王陛下のピチカート・ファイヴ」を聴いてハマった。
グルーヴ感のある演奏に加え、色気のある田島貴男のボーカルに魅かれる。曲全体から溢れる、夜の中に溶けていくような甘さや美しさが素晴らしい。そうした魅力に加え、アルバムの中の立ち位置や歌詞の世界観は山下達郎の「LOVE SPACE」を彷彿とさせる。
田島貴男ボーカル時代のピチカートが一番好き。それを再認識した。


【6月…いろいろ。】


・the Indigo「SONG FOR YOU」(2003年)

the Indigoの4thアルバム「GLIDER」の収録曲。「GLIDER」は彼らのキャリアの中でも珍しくシティポップ・AOR〜ソウルなどの作風に傾倒したアルバムで、かなりの名盤だと思った。
その中でも特にこの曲が好き。山下達郎の「いつか(SOMEDAY)」を彷彿とさせる、洗練された雰囲気を持ったポップナンバー。ボーカルの田岡美樹の涼しげな歌声と、グルーヴ感のあるサウンドの相性はこれ以上無いほど素晴らしい。もう少し評価されるべき作品だと思った。


・降幡愛「CITY」(2020年)

降幡愛のソロデビューの発表に際して先行配信された曲。久し振りに出てきました2020年リリース。本間昭光がプロデュースを手掛けた。この曲はふりりん本人が好きだというシティポップや80'sの音楽からの影響を随所に強く感じさせる。イントロからして必要以上にギラギラした雰囲気と哀愁が漂っており、それがクセになる。
声優とこの手の音楽との組み合わせはある程度存在すると思うが、声優自らが望んでこうした曲が出来上がるというのは珍しい印象。
今年の初秋にリリースされるという1stミニアルバムがとても楽しみ。


・田辺マモル「プレイボーイのうた」(1999年)

田辺マモルの8thシングル曲で、8thアルバム「ラブコメ」の収録曲。「ラブコメ」はかなり前からお世話になっているフォロワーの好きなアルバムランキングの比較的上位に載っており、それで長らく探していた作品だった。
過去に付き合ったり関係を持ったりした女性のことを淡々と振り返ったバラードナンバー。実体験か妄想かはともかく、ここまで赤裸々な詞世界もそうは無いだろう。自分にこの曲のような経験は無いはずなのに、それでも心に沁みて仕方がない。この歌詞の中の男になりたいともなりたくないとも思うのが不思議。6分半という長さを感じさせないだけのストーリー展開の上手い歌詞に素朴なボーカル、何よりメロディーの良さに魅かれた。


・中島ちあき「Don’t Take My Time」(1999年)

中島ちあきの6thシングル曲。5thシングル「Lovely, Love Me」とこのシングルは黒沢健一・遠山裕プロデュースによるもの。自分はそのシングル2作を3年以上探しており、この頃にようやく入手することができた。どの収録曲も名曲揃いであり、改めて入手できて良かった。
どこまでも爽やかで美しいメロディーに歌声、それらを包み込みながらも強い存在感を発揮する黒沢健一のコーラスがたまらない。一度聴いただけで大好きな曲になった。作曲は黒沢健一だと思っていたものの、実際は遠山裕が作曲。渾身の名曲だと思う。


・The Sundays「Here’s Where the Story Ends」(1990年)

The Sundaysのシングル曲で、1stアルバム「Reading, Writing and Arithmetic」の収録曲。サンデイズはネオアコの流れで名前を知り、1月に2ndアルバム「Blind」を聴いてハマったが、彼らの曲で特に好きなのがこの曲。
透明感のあるギターサウンドやハリエットのボーカル、聴き心地の良いメロディーには一聴しただけで心を掴まれた。ここまで純粋さを持った曲もそうは無いと思う。時代性を全く感じさせない、確かな強さのある曲。


​【おまけと宣伝】
​試聴用としてSpotifyにてプレイリストを作りました。
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だいぶ抜けがありますが、Spotifyにある分は全て入れています。Spotifyを使っている方はぜひ。また、「2019年に出逢ったベストソング」
でも同じようなプレイリストを作りました。(リンクはプレイリスト画面)
そちらもよろしくお願いいたします。



以上です。下半期も多くの素晴らしい名曲たちに出逢えることを願ってこの記事を終えます。