本日9月24日は僕の誕生日。21歳となり、いよいよ本格的に20代の世界に足を踏み入れたという気がしています。
毎年のように誕生日に何かしら記事を書いてきたわけですが、今年は中々ネタが思いつきませんでした。何とか捻り出したネタはタイトルの通りのことです。
というわけで、今回はタイトル通り自分のリスナーとしての「転機」について振り返り、語っていきます。

自分で言うのも何ですが、ブログを始めた時と比べても格段に聴く音楽の幅が広がっているように思います。そのため、多くの転機が存在しているでしょう。これまで何度か語ってきたことも多分に含まれていますがご了承ください。

それでは本題に入ります。


・2006年(だと思う、6歳〜7歳) スピッツの「ロビンソン」を聴く

「RECYCLE」か「CYCLE HIT」のどちらかわかりませんが、母親の車で聴いていました。自分の記憶にある中で、最初に好きだと思った音楽、良いと思った音楽が「ロビンソン」でした。好きな曲オールタイムベストのようなものを作るとしたら、間違いなくこの曲が1位になるでしょう。他にも「君が思い出になる前に」「涙がキラリ☆」「スカーレット」辺りもこの頃から好きでした。
今思うと、自分の好きな音楽の方向性がこの頃から決まりつつあったんじゃないかなと。


・2007年(7〜8歳) 「R35 Sweet J-Ballads」で90年代好きになる

当時かなりヒットしたコンピレーションアルバムですが、多分母親が買ったのでしょう。よく母の車の中で聴いていました。これでもかというほどヒット曲で固められた作品で、今でも自分の中では最強のコンピレーションアルバムという立ち位置です。90年代J-POPの魅力を知るための入り口としては、これ以上無いほどうってつけなものだったように思うし、この作品で自分の耳が教育されたような感覚があります。


・2013年(13〜14歳) 大江千里を聴き始める

親や番組など関係無しに、初めて自力で見つけた好きなアーティストが大江千里でした。YouTubeで色々と関連動画を巡っていて出逢ったわけですが、あっという間にハマっていきました。当時は大江千里の楽曲がかなりYouTubeにアップされていたので、そうした面でも運が良かったように思います。
音楽に関しては浮気性なので、特定のアーティストしか聴かないという時期は生涯でもほとんど存在していません。ただ、中2になってからの半年くらいはほぼ大江千里の曲しか聴いていなかった記憶があります。それくらい深く傾倒した存在でした。中2の後半以降はKAN(この前から聴いていましたが、本格的にハマったのはこの頃)や高野寛、岡村靖幸など、大江千里からの繋がりで数多くの好きなアーティストに出逢っていきました。自分で好きなアーティストを見つける楽しさにも気付けたと思います。


・2014年(14歳〜15歳) CD収集開始

自分の趣味やこのブログの根幹を成していると言えるCD収集ですが、始めたのはこの頃です。初めて買ったCDは高野寛の「AWAKENING」。初めて新品で買ったCDは翌年リリースの槇原敬之の「Lovable People」。
この時期はまだ自分の地元だけを捜索対象としていましたが、2015年頃から隣町に捜索対象を拡大。2017年からはネットによる収穫も始めました。それと共に、収穫の規模も段々と大きくなっていった感じがします。


・2016年(16歳〜17歳) 当ブログとツイッターを始める

格好良く言えばアウトプットしたくなったんでしょうね。自分の好きな音楽について語るための存在2つを始めました。特にツイッターからは本当に多大な影響を受けました。そこで繋がったフォロワーを通じて、普通に生きていたら到底出逢うことの無かったようなアーティストや作品、名前は知っていても聴いたことの無かったアーティストに次々と出逢い、自分の好きな音楽の幅が広がっていきました。むしろアウトプット以上にインプットの方が多くなりました。
自分のリスナーとしての人生を振り返るなら、「ツイッター以前以後」で分けていいくらいだと思っています。


・2016年(16歳〜17歳) 谷村有美や鈴木祥子に出逢い、女性ボーカルの歌声の趣味が固まり始める

いわゆるガールポップのくくりに入るアーティストですが、その辺りを聴き始めたのはこの頃でした。何がきっかけだったかは思い出せません。ただ、作品を聴いてどちらも大好きな歌声で、こういう声を求めていたんだろうなと思いました。それがどのような声なのか説明しにくいものの、キーワードを出すとしたら「透明感」「上品」「可愛らしい」などといったところでしょうか。
これまでも好きな女性ボーカルこそいましたが、歌声の好みのようなものはまだ定まっていませんでした。これ以降はもう少しガールポップ系アーティストを掘り下げていき、「理想の歌声」の持ち主と数多く出逢っていくこととなります。


・2017年(17歳〜18歳) アイドルを聴き始める

80年代のアイドルは既に聴いていましたが、自分がリアルタイムで見てきたアイドル(AKB48)を本格的に聴くのはこの頃が初でした。
AKB48の全盛期、当時の僕は小学校高学年〜中学1年くらいでしたが、とにかく大嫌いでした。耳が完全に80〜90年代で凝り固まっていて流行っている音楽を軒並み嫌ってきたのもあったし、ネットに毒されていたのもありました。「ヒットチャートを壊した犯人」くらいに思っていたほどです。
そうした僕がツイッターのフォロワーによる布教を受け、AKB48を聴き始めた。これは僕にとっては大きな大きな衝撃でした。「俺がアイドルを聴くなんて…」などと思いながら、震える手で「神曲たち」と「SETLIST〜グレイテストソングス〜完全盤」を購入した記憶があります。そして、深夜こっそり聴いて「いいじゃん」となり、少しずつハマっていったわけです。それ以降はもはやただのドルオタとなりました。きっかけ一つでここまでになるんだなって。良くも悪くも怖いですよね。


・2017年(17歳〜18歳) 声優を聴き始める

今では本格的に声優に傾倒し、ツイッターで「声豚」なんてキャラが定着しつつありますが、声優の音楽作品を最初に手に取ったのはこの頃でした。花澤香菜の「claire」でした。笠原弘子はその前から聴いていましたが、声優としての活躍はリアルタイムで知らなかったのでガールポップ的な文脈で聴いていた感じがします。
花澤香菜の作品を買った時も、AKB48の時のようにかなりの葛藤と緊張の末に購入した記憶があります。今となってはそこまで苦労して買うことでもないと思うし、むしろ声優は自分の顔にふさわしい良い趣味だと思います。​それなのに抵抗感があったわけです。恐らく、その頃特有の過剰な自意識が働いていたのでしょう。


・2017年(17歳〜18歳) GRASS VALLEYと出逢い、より80年代の作品を深掘りし始める

その前からある程度80年代の作品を聴いていたつもりですが、よりディープな部分に入り込んだのはこの頃。自分が影響を受けたフォロワーのブログでGRASS VALLEYの作品が紹介されており、どれも高評価で気になっていました。GRASS VALLEYの作品はそれなりに見かけにくいと思いますが、運良く「MOON VOICE」「STYLE」「LOGOS〜行〜」の3作を一挙に入手できました。その中で「TRUTH」(「LOGOS〜行〜」収録)を聴いて80年代にもここまで格好良い曲があるのかと驚き、それ以来80年代のディープな部分を深く掘り下げてみようと思い立ちました。それと同時に、GRASS VALLEYはニューウェーブやニューロマンティックにハマったきっかけでもあります。


・2018年(18歳〜19歳) Prefab Sproutを聴き始め、洋楽の趣味が固まる

これまで洋楽もそれなりに聴いてきましたが、そこまで深くハマることはなく、アーティスト単位でハマることもほとんどありませんでした。そうした状況が変わったのがこの頃。
自分が影響を受けたフォロワーのブログにて、Prefab Sproutの作品がどれも高い評価がされていて、それで気になって聴き始めました。最初に聴いたのが2枚組のベスト盤「38 carat collection」でした。「これだ!」と思い、すぐにオリジナルアルバムを集め始めました。
自分の本当に好きな洋楽を見つけた気分でした。そして、こういうのが好きなんだと気付き、今までよりも格段に洋楽に傾倒するようになりました。Prefab Sproutからの流れで様々なアーティストを聴き始めたので、自分にとっては洋楽における大江千里のようなポジションです。(音楽性は全く違いますが)


・2019年(19歳〜20歳) ネオアコを深掘りし始める

どの作品がきっかけかは覚えていない(恐らく一つの作品がきっかけではない)のですが、この時期にネオアコの魅力に気付き、深掘りし始めました。Prefab Sproutからの繋がりかもしれません。
元々フリッパーズ・ギターが好きだったこともあり、ネオアコにハマる素養のようなものはあったように思います。そして、彼らの作品の元ネタになっていたような80年代バンドの作品を多く聴くようになりました。
今では80年代〜90年代のネオアコは自分の音楽の趣味における、一つの大きな柱のような存在になっている感じがします。


・2020年(20歳〜21歳) Spotifyを導入、サブスク利用開始

ツイッターの多くのフォロワーが何かしらのサブスクサービスを導入している中、自分だけ長くスルーし続けてきました。ただ、この時期に色々あって遂にSpotifyを利用し始めました。どうせなら本気で使いこなしてやろうとプレミアム会員になり、思い切り使っています。CD収集の手法もSpotify導入以前と少し変わりました。
それをきっかけに聴くようになったアーティストも多く、早くもSpotifyを導入して良かったと思っています。あと、言及こそほとんどしませんが、流行っている曲も時折聴くようになり、今までよりほんの少し流行りについていけるようになりました。Spotifyを導入したのはここ数ヶ月の話ですが、リスナーとしての大きな転機だったと考えています。


…このような感じ。

21歳としての日々も充実したものにさせていきたいと思います。ブログの更新ペースは今まで以上に間隔が空いてしまうかもしれませんが、フェードアウトするつもりはありません。これからもよろしくお願いします!