岡村靖幸
2016-01-27


【収録曲】
全曲作詞作曲編曲 岡村靖幸
5.作詞 小出祐介(Base Ball Bear)
7.作詞 西寺郷太・岡村靖幸
プロデュース 岡村靖幸


1.できるだけ純情でいたい ★★★★☆
2.新時代思想 ★★★★★

3.ラブメッセージ ★★★★★
4.揺れるお年頃 ★★★★☆
5.愛はおしゃれじゃない ★★★★★
6.ヘアー ★★★★★

7.ビバナミダ ★★★★☆
8.彼氏になって優しくなって ★★★★★
9.ぶーしゃかLOOP ★★★☆☆


2016年1月27日発売
V4 Record/SPACE SHOWER MUSIC
最高位3位 売上約1.9万枚


岡村靖幸の7thアルバム。先行シングルは「ビバナミダ」「愛はおしゃれじゃない」「彼氏になって優しくなって」「ラブメッセージ」。前作「Me-imi」から11年半振りとなるオリジナルアルバム。最高位は1990年の「早熟」以来となる自身最高の3位。


11年半振りのオリジナルアルバムではあるが、前作と似たように既発曲が多い。収録曲の詳細は事前に発表されず、アルバムの発売をもって発表となった。オンラインストア限定の完全受注生産デラックスエディションも発売された。



「できるだけ純情でいたい」はアルバムの始まりに合わないのではないかと思える程ゆったりした曲。AORテイストの楽曲。岡村本人も「これからはAORが来る」と発言していたので、意識して作ったと思われる。



「新時代思想」はライブで既に披露されていた一曲だが、管理人にとってはライブに行っていないので完全な新曲ということになる。クラブでかかってそうな曲というイメージのある一曲。心地良いビートで中毒性も高い。結局新時代思想とはどのような思想なのだろうか?



「ラブメッセージ」は先行シングル曲。映画『映画 みんな!エスパーだよ!』の主題歌に起用されたこともあってかキャッチーさを極めたような一曲。青春を歌い上げる岡村靖幸が復活したのは純粋に嬉しい。



「揺れるお年頃」はアコギをメインとした曲。岡村靖幸には珍しいメッセージ性のある歌詞で、そのためかサウンドはとてもシンプル。ただアルバムの中では少し地味な感じがする。



「愛はおしゃれじゃない」は先行シングル曲。Base Ball Bearの小出祐介とコラボしているためかバンドサウンドが強調されている。作詞も小出が担当している。歌詞は昔の岡村を髣髴とさせるものとなっている。曲も盛り上がれる感じになっており、小出とのコラボは良いものになったと思う。小出は岡村の影響を受けているのだろう。




「ヘアー」は「ラブメッセージ」のC/W曲。ロックテイストも強いファンク。ベースの暴れっぷりがたまらなく格好良い。思いっきり詰め込まれた歌詞は岡村の全盛期と言える1990年代前半の頃を思い出させる。



「ビバナミダ」は復帰後の初シングル曲。アニメ「スペース☆ダンディー」の主題歌に起用された。NONA REEVESの西寺郷太とコラボしている。打ち込みを主体としたディスコナンバー。古めかしさを感じさせるシンセの音がその雰囲気を高めている。



「彼氏になって優しくなって」は先行シングル曲。様々な楽器の音が絡みつくような一曲。グルーヴ感が凄い。格好良過ぎる。これまでのキャリアを通してもかなりの名曲だと思う。ちなみに、この曲でスマスマに登場し、SMAPのメンバーと共に披露した。



「ぶーしゃかLOOP」は岡村のオフィシャルサイトで流れていた曲をアルバム用に作り直したもの。途中まではずっと女性の声で歌われている。そこから岡村のボーカルが入っていく。正直編集前のバージョンの方が好き。



殆どが既発曲の全9曲というアルバムなのでボリュームはあまり無かったが、アルバムという形で聴くと新たな魅力を発見することができた。内容はどうあれ、リリースしてくれただけで良かった。ただそれに尽きる。


★★★★★