サニーデイ・サービスは1994年にメジャーデビューし、今も活躍するロックバンドです。メンバーはボーカル、ギターの曽我部恵一、ベースの田中貴、ドラムの丸山晴茂の3人で構成されています。しかし、丸山晴茂は長引く体調不良によって活動から一旦離れています。

↑中央が曽我部恵一、左が田中貴、右が丸山晴茂。

2000年に一度解散しましたが、2008年から再結成し、マイペースな活動を続けています。楽曲は全曲を曽我部が手がけています。


【バンド名について】
バンド名の由来は結成当時曽我部がよく聴いていたイギリスのバンド「Another Sunny Day」から取られました。結成当初はダンスミュージックとロックを融合した楽曲を目指していました。


【楽曲について】
サニーデイ・サービスの楽曲については「はっぴいえんどの流れを受け継いでいる」と語られることが多いですが、そのようなスタイルの楽曲が顕著に見られるのは1stアルバムの「若者たち」と2ndアルバムの「東京」までで、実際の所ははっぴいえんどと似通った楽曲はそこまで多くありません。
最初期はフリッパーズ・ギターを始めとした渋谷系音楽の影響を受けていましたが、はっぴいえんどの「風街ろまん」を聴いたことで曽我部曰く「こっちの方が格好良いな」と衝撃を受けたようです。
そのため、1stアルバムでは特にフォークテイストの楽曲が目立っています。しかし、それ以降のアルバムでは「1970年代の邦楽風」「はっぴいえんどの系譜」等の評価は減っていき、サニーデイ・サービス独自の音楽を確立していきました。

サニーデイ・サービスの楽曲のテーマは「街」を舞台にし、そこに生きる恋人や若者を主人公として描き出すというのが主です。懐かしさを感じさせるような曲が多いのはそのためと言えます。春や夏に聴くとその雰囲気が顕著に出てきます。晴れた空の下で、自転車を漕ぎながら歌いたくなるような曲が多いです。

しかし、虚無感を匂わせる曲もあります。それは彼らがバブル崩壊の時代を10代後半から20代前半の時期にかけて体験したからだと思われます。「何も無い」状態だったからこそ日常や人間の心を描き出した曲を作ることができたのかもしれません。


【著名な楽曲】
世間の誰もが知るようなヒット曲はありません。「NOW」はロッテのガーナのCMソングに起用されました。他に著名な楽曲というとあまり思いつきません。
一部の熱心なファンに支持されるタイプのバンドだからでしょうか?楽曲はポップで聴きやすいものが殆どなのですが…
何故大ヒットしなかったのか不思議に思える程のバンドですが、1990年代の邦楽ロックを語る上では欠かせない存在です。


【何故解散した?】
2000年に解散したと前述しましたが、その解散理由は曽我部によると「バンド形式でやる必要性が無くなったから」とのことです。解散間際にリリースされたアルバムでは、プロデュースの欄は「Sunny Day Service」ではなく、サポートミュージシャンの二人と曽我部の表記になってしまっていました。解散は当時のことを考えると必然的だったと言えます。


【メンバーについて】
曽我部恵一は解散後、ソロの他にも曽我部恵一BANDを結成し、活動していました。
田中貴は年間600杯を食するラーメン好きの姿でも知られ、ラーメン評論家としての活動もしています。2015年3月にはラーメン関連の著書を発表しました。2016年には『アウト×デラックス』に「ラーメン愛が強過ぎるミュージシャン」として出演しました。


【アルバムについて】
アルバムについては、あまり中古屋で見かけません。一部のファンを掴んで離さないカリスマ的な存在のため、そもそも売られるようなことが少ないというのが原因だと思われます。もし見かけてもそれなりの値段がすることがあります。アナログ盤の形でもリリースされたアルバムがありますが、そちらはさらに値が張るでしょう。


【まとめ】
今もなお邦楽ロック界で影響力を持つバンドです。他に変えの効かない楽曲の世界観を持ったバンドなので是非とも聴いていただきたいです。もう少し世間に評価されても良いと思う存在です。