電気グルーヴは1989年に結成され、1991年にメジャーデビューを果たし、今も活躍するバンドです。2014年には結成25周年を迎えました。メンバーは何度か変更がありましたが、現在は石野卓球とピエール瀧の二人になっています。役割は二人ともボーカル、サンプリングを担当しています。ピエール瀧は「瀧」という役割があります。

↑黒服が石野卓球、白服がピエール瀧

元々はナゴムレコードのインディーズバンド「人生」で活動していました。その中から石野卓球がピエール瀧とあと二人を誘って電気グルーヴを結成しました。


【楽曲について】
ジャンルは主にテクノポップ、ダンスミュージック、ハウス等です。結成当初はラップを盛り込んだ曲も多く、ヒップポップグループと言われることもありましたが、1993年に発表したアルバム「VITAMIN」以降はテクノを主体としたスタイルになりました。
2001年に一旦は活動を休止しましたが、2004年頃から再開し、マイペースな活動を続けています。

「N.O.」「富士山」「Shangri-La」等が著名な楽曲です。
電気グルーヴの楽曲の魅力は、スタイリッシュなテクノサウンドから放たれるコミカルでバカらしい歌詞です。聴いていて思わず笑ってしまうような歌詞や、下ネタを盛り込んだ歌詞が多いため、人前で聴くのは憚られるアーティストと言えます。
意味不明な歌詞もありますが、口ずさんでみると異様に気持ちが良いという点は井上陽水の楽曲を彷彿とさせます。恐らく語感を重視した作詞をしているのでしょう。


【電気グルーヴのパフォーマンス】
パフォーマンスも電気グルーヴの魅力の一つです。ピエール瀧がパフォーマンスを主に担当しています。「楽器の弾けないミュージシャン」だからという理由です。現在はコスプレをしたり、着ぐるみを着たりして踊るのがメインですが、昔はライブ中に綿菓子を作ったり、手作りピザを回したり、ろくろを回して陶芸作品を作ったり、生きた鶏を会場に放してその後捕まえたりと過激なことをしていました。
そんなピエール瀧が発した名言。「電気グルーヴの役割?他のバンドには俺がいないこと(笑)」そうとしか言いようがないです。


【メンバーの役割】
楽曲制作を主に行うのは石野卓球です。石野卓球が影響を受けた音楽はYMO、クラフトワーク、ニュー・オーダー等です。電気グルーヴの著名な楽曲に「N.O.」がありますが、このタイトルはニュー・オーダーからとったとのこと。たまにピエール瀧も作曲を行います。ピエール瀧が作曲した楽曲の中で著名なのは「富士山」です。ピエール瀧は映像制作を主に担当しています。


【実は凄い?】
ふざけた音楽やパフォーマンスからサブカル系アーティストとして扱われることが多いですが、テクノの業界では屈指の実力者であり、その名は海外でも知られています。ドイツで行われる世界的な音楽イベント「MAYDAY」にも出演した経験があります。石野卓球はリミキサーとしての活動も盛んに行っており、様々なアーティストの楽曲をリミックスしています。


【電気グルーヴとラジオ】
電気グルーヴ(特にピエール瀧)は音楽活動だけでなく、様々な方面でも活躍しています。その中でもラジオパーソナリティとしての活動が著名です。1991年から1994年までオールナイトニッポンのパーソナリティを担当し、トークの過激さやクオリティの高い投稿ハガキで高い人気を誇っていました。現在ラジオパーソナリティで大人気の伊集院光もこの番組での電気グルーヴのトークに影響を受けているようです。
それで電気グルーヴの名前を知ったという方もいらっしゃるかもしれません。ピエール瀧は現在赤江珠緒の「たまむすび」で木曜日のパートナーを担当しています。


【ピエール瀧の他の一面】
他にもピエール瀧は俳優や声優、司会等の活動もしています。俳優に関してはNHKに気に入られているのかNHKのドラマに多く出演しています。多くの映画にも出演しており、存在感溢れる演技で定評があります。声優では『アナと雪の女王』のオラフ役が有名です。
司会では静岡のローカル番組ですが『ピエール瀧のしょんないTV』が有名でしょうか。管理人も大好きな番組です。この番組は地味に人気があり、全国的に放送されています。


【まとめ】
ネタ的な方面で語られがちですが、質の高いテクノサウンドを楽しめるアーティストで、現在もなおテクノの世界に大きな影響力を持つバンドです。他に無いような世界観を持った楽曲が多いので、是非とも聴いていただきたいと思います。